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【JRA禁止薬物騒動】調教師から怒りの声続々 公認サプリ突然アウトの謎

6/15(土) 13:00配信

東スポWeb

 14日、競馬界に前代未聞の激震が走った。JRA(日本中央競馬会)は、今週の土、日に東京、阪神、函館で出走を予定していた156頭の競走馬の取り消しを決定した。摂取したカイバなどから禁止薬物の「テオブロミン」が検出されたもので、これだけの大量の取り消しは前代未聞。15日朝のトレセン並びに各競馬場に衝撃が走った。なぜ、これだけ大量の競走馬が出走取り消しとなったのか? その謎に迫る。

 前代未聞の大量取り消しが競馬界を襲った。事の発端となったのは14日午後4時に栗東のある調教師からJRAへ来た一本の電話からだった。「自分のところに納品されている飼料添加物に関して、業者から禁止薬物が入っているので回収したいとの申し出があった」。この言葉通り、競走馬理化学研究所の調査で競走馬のカイバに混ぜるサプリメント「グリーンカル」から禁止薬物「テオブロミン」が検出。その結果、15日の開催で72頭、16日の開催で84頭、計156頭の競走馬が取り消しされることになった。

 15日午前6時半に発表されたJRAのホームページ上では「今週の中央競馬の出走予定馬の中に、禁止薬物を含んだ飼料添加物を摂取した可能性がある馬が判明したため、それら全ての馬を競走除外としました」と説明。土日の開催は予定通りに行われることとなったが、その衝撃は15日朝のトレセンを直撃した。

 日曜阪神5Rメイショウボサツ、9Rデザートストームなどの管理馬が競走除外となった西浦調教師は「開業当時から使っている(カルシウム摂取のための)サプリメントで、今までも競走後の検査などでも一度も引っかかっていないので、禁止薬物が含まれているとは夢にも思わなかった。JRAファシリティーズの販売ということで安心して使っていた。今後は何を信用すればいいのか…。昨夜の午後11時ごろにJRAから連絡があったが、遅い時刻だったのでオーナーにも連絡できていない。どう説明すればいいのか…。楽しみにしていた馬たちなので、非常に残念です」と突然の事態に動揺を隠しきれない様子だった。

 西浦調教師がサプリを購入したというJRAファシリティーズはJRAの関連会社で、施設保守や競走馬の飼料提供などを行っている。当然、JRA公認で販売されていたサプリメントが今回の取り消しの原因だっただけに関係者からは怒りの声が出ている。

 日曜阪神9Rのアサケパワーが取り消しとなった大橋調教師は「開業当時から使っているサプリメントで、急にこんなことになり心底驚いている。取り消しになる馬の中には本命視されている馬も含まれている。馬も我々も被害者だよ」とJRAに対して怒りの声を上げている。

 関係者が語るようにこれまで普通に使用できたサプリメントがなぜ突如、禁止薬物と判断されたのか? 今回の最大の謎だが、あるトレセン関係者は「従来と違う工場で生産したのを調べたら出たんとちゃうかな。あるいは生産を委託している会社が変わったとか。それによって禁止薬物が何らかの形で混入した可能性があるんとちゃうかな。だからほんの一部のサプリだけが本当の禁止薬物やったと思う。実際、競走馬の検査もしていないんやろ。サプリを使っていただけでアウトちゅうのは一体、どうなってるんや」とJRAの対応に疑問の声を上げる。

 公正競馬確保を重んじるための156頭の大量取り消し。このJRAの決断が今後、さらなる波紋を生む可能性はある。

※テオブロミンとは=興奮作用、気管支拡張作用、強心作用、利尿作用などを持ち、チョコレートやココアなどに含まれる。

最終更新:6/15(土) 18:25
東スポWeb

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