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押し付けられてきた「ゆとり世代論」への違和感。なぜ僕らの声は上の世代に届かないのか

6/15(土) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「根性がない」「自由奔放」などと、ネガティブな印象でひとくくりに語られることの多い「ゆとり世代」。

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平成が終わり、この言葉が取りざたされることも少なくなったが、裏を返せば、この世代に生まれた若者が、あらゆる分野で活躍する年齢になったとも言える。

これまで、同世代でもあるゆとり世代の起業家を取材する中で、共通の悩み・違和感を抱えている人たちが一定数いることに気が付いた。

インタビューで自分の思いが伝わらない

「インタビューをされた時に、(自分より上の世代に対して)自分の思いが伝わらないことがある」

僕が取材した際、何度か聞いた言葉だ。

彼らがどんな思いで起業したのか、その会社がどんな人を救うのかなど、より定性的な価値基準・思想が相手によってはうまく伝わらないのだという。

その理由として、これまで当事者以外から押し付けられてきた「ゆとり世代論」が大きく影響していると感じた。

一つの世代として大雑把に定義付けられてきた「ゆとり」と、実際のゆとり世代が持っている価値観にズレが生じているのではないかと。

ゆとり世代とは、一般的には「学生時代にゆとり教育を受けた世代」を指す。1987年~2003年生まれの人々が、小中学校のどこかでゆとり教育に触れている計算になる。

そして、ゆとり世代といえば勉強ができない、決断力がない、マイペースなど、批判的なキーワードで語られることが多かった。

筆者(28)もゆとり世代の1人だ。

上の世代から「ゆとり」と一括りにされる世代の当事者として、自分たちの世代を考えるために、「古着女子」など若年女性をターゲットにしたブランドやメディアを運営するyutoriの片石貴展さん(25)やホテルプロデューサーの龍崎翔子さん(23)、クリエイターのためのコワーキングスペースを運営するMIKKE井上拓美さん(24)など、ゆとり世代を中心に数十人の起業家やクリエイターに取材。

クラウドファンディングを使って4月末に書籍『ゆとり本』を刊行し、同世代を集めたイベントも実施した。

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最終更新:6/15(土) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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