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米軍基地から離れた地域でも高濃度の化学物質 沖縄・南城市の川

6/15(土) 11:20配信

沖縄タイムス

 県衛生環境研究所が2014年から16年にかけて本島内で実施した有機フッ素化合物の環境汚染調査で、南城市の雄樋川からPFOS(ピーホス)の代替物質で人体への有害性が指摘されている「PFBS」が高濃度で検出されていたことが分かった。各地の調査地点でも複数の有機フッ素化合物が検出された。

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 これまでPFOSなどの汚染問題は、米軍基地由来の蓋然(がいぜん)性が指摘されてきたが、米軍基地から離れた地域でも有機フッ素化合物による環境汚染が発生していることが示された。

 調査では、18河川の69地点と那覇港など3海域の計72地点で試料を採取。PFOSやPFOA(ピーホア)など計18の有機フッ素化合物の濃度を分析した。

 雄樋川の上流では、PFBSが1リットル当たり301ナノグラムと全調査地点で最も高濃度で検出された。中部の河川では、嘉手納基地内を流れる大工廻川でPFOSが1092ナノグラムと、PFOS濃度の高さが目立った。

 地点によって有機フッ素化合物の組成や濃度が異なっており、報告書は農地や市街地といった地域的な特徴や、有機フッ素化合物の使用目的による違いが出たのではと推測している。

 環境調査団体インフォームド・パブリック・プロジェクトの河村雅美代表は13日、南城市に河川水の使用状況を確認することなどを求める提言書を提出。汚染源の特定や安全に関する措置を取るよう助言した。

 有機フッ素化合物については、米国の生涯健康勧告値がPFOSとPFOAの合計70ナノグラムとされており、県内の水質調査もこの数値を参考としている。しかし他の物質は国際的にも基準値がないものが多く、環境団体などから対策の必要性が指摘されている。

最終更新:6/15(土) 11:20
沖縄タイムス

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