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小城市の市民映画「天山の如く」撮影大詰め 地域ぐるみで支援

6/15(土) 15:54配信

佐賀新聞

 小城市小城町を舞台に、市民が製作を続けている歴史映画の撮影が終盤に入った。2月に撮影を始めて4カ月。この間に約30回のリハーサルを重ね、雪の天山や中世の城跡、寺院、雨の中でもロケに挑んだ。最後の撮影は23日に行われ、主人公の一人で書家・中林梧竹ゆかりの観音堂で、全17幕の最終2幕をカメラに収める。

 激動の幕末維新期を生きた郷土の偉人に光を当てた映画で、タイトルは「天山の如(ごと)く~この男、正直なり」。中林梧竹と、少年期を小城で過ごした初代司法卿・江藤新平との交流を通し、互いに自らの心に向き合い、正直に生きた2人の姿勢を通して現代への教訓を伝える。

 清流の滝で行われた5月中旬のロケでは、主人公の2人が30年ぶりに再会するシーンなどを撮影。気迫がこもった演技に、台本にはなかった場面も急きょ盛り込まれた。

 「佐賀の乱」で新政府に抵抗する江藤の身を案じ、梧竹が滝に打たれる場面がその一つ。「自分たちも本気にならないと」と、撮影スタッフも滝つぼに入ってカメラを回した。

 オーディションで選ばれた出演者、スタッフは総勢60人に上る。地域の協力を得て、多いときには50人以上のエキストラが集まり、地元の建設会社が舞台の設営を買って出た。6日夜のリハーサルには中林梧竹のひ孫、秀利さん(69)=三日月町=も駆け付け、熱の入った練習を見守った。

 協賛金は県外にいる小城町出身者からも寄せられ、監督、撮影を担う田中正照さん(65)=牛津町=も力が入る。「みんなの力でここまで来た。あともう少し」。撮影は残り2回。最終日の23日は「ありがとう」の気持ちを込めてメガホン、カメラを握る。

 ◇

 上映会は10月27日、小城市のゆめぷらっと小城で予定。映画製作実行委員会(村岡安廣会長)は個人、企業から協賛を募っている。問い合わせは事務局の松並さん、電話090(5056)3205。

最終更新:6/15(土) 15:54
佐賀新聞

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