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「おばあちゃんのレシート」から伝わった愛 毎週金曜に栗ようかんを買っていた理由は… 漫画作者に聞いた

6/17(月) 7:00配信

withnews

 祖母の遺品整理をしていて見つけた家計簿。なぜか毎週金曜日に栗ようかんと豆大福を買っていて――。そんな漫画がネット上で注目を集めています。レシートを通じて孫娘と祖母の思い出を描いた作者に話を聞きました。

【画像】漫画「おばあちゃんのレシート」はこちら。祖母の四十九日に、家計簿を見つける場面から始まります

祖母の四十九日が終わって

 今月13日、2回に分けてツイッター投稿された6ページの漫画。祖母の四十九日が終わって、孫娘が遺品を整理している場面から始まります。

 孫娘が見つけたのは祖母の家計簿。レシートを見ながら、漬けもの石を一緒に買いに行ったことや、韓流ドラマにはまってDVDを買ったことなどを思い出します。

 思わず手を止めたのが、「豆大福」と「栗ようかん」のレシート。中学を卒業するまで毎週金曜日に、通学路にあったおばあちゃんの家に寄っていて、その都度出されていたおやつでした。

 高校に入って通学路が変わり、立ち寄らなくなったこと。バレー部の練習が忙しくて「頑張ったら1年生でも試合に出られるかもしれないんだ」と電話で伝えたら、「そうかい ばあちゃん、その時は必ず応援に行くよ」と言ってくれたこと。

 そんなことを思い出しながらページをめくると、自分が通わなくなってからも毎週金曜日に豆大福と栗ようかんを買っていたことが、レシートからわかりました。

 「どうして私、会いに来なかったんだろう…… 部活が休みの日もあった 別の日に来たって良かったのに……」

 さらにページをめくると、電車を乗り継いで東急ハンズで買い物をしたレシートがありました。買ったのはメガホンやうちわなどの応援グッズ。電話で話した部活の話を覚えていてくれたようです。

 思わず涙する孫娘。後日、おばあちゃんへの花束と豆大福、栗ようかんを買いに行ったようで、そのレシートが描かれた場面で漫画は終わります。

作者に聞きました

 この漫画に対して、「打ち合わせに向かう電車なのに、めっちゃ泣いてます」「久しぶりに祖父母の家に帰ろうと思います」といったコメントが寄せられ、最初の投稿はリツイートが1万7千、いいねは5万を超えています。

 作者は、2歳の娘の子育てと家事の合間に漫画を描いているという工藤わらび(@warabikudo)さん。レシートを軸にした物語を描こうと思ったきっかけについて、こう話します。

 「私自身のレシートを整理していて、何を買ったか、誰と買ったかなど、その日に起きた出来事を思い起こすことが出来ることに面白さを感じました。身近な人ならば、それを見て人生を感じとることが出来るな、と思ったんです」

 祖父母とは離れて暮らしていたので「実体験は反映されていません」という工藤さん。亡くなった祖父母への思いと、祖父母と一緒に暮らしていた従兄弟達への憧れを込めて描いたそうです。

 主人公が思いをはせる相手である祖母を具体的に描かないことで、読み手が思い描く大切な人を投影出来るように心がけたといいます。

 話題になったことについては、こう話します。

 「嬉しさと驚きと少しの怖さがないまぜになった、不思議な気持ちです。ただ、『大切な人に会いに行くきっかけになった』という声が多数寄せられていて、どこかの家族が笑顔になるきっかけを作れたと思うと本当に嬉しいです」

 そして、こう付け加えます。

 「作品を読んで頂けるのは、もちろんありがたいのですが、お暇があれば寄せられたコメントを読んで頂きたいです。皆さんそれぞれドラマがあって、私も読んでいて何度も涙ぐんでしまいました」

最終更新:6/17(月) 7:00
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