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空の安全 思い一つ 岩手・雫石事故慰霊の森管理人の高橋さん夫妻 あす日航機事故・慰霊登山

6/16(日) 6:04配信

上毛新聞

御巣鷹管理人 黒沢さんと対面

 1971年に岩手県雫石町上空で起きた航空機事故を慰霊する「慰霊の森」(同町西安庭(にしあにわ))の管理人、高橋登見男(とみお)さん(75)と妻のアサヨさん(71)が17日、日航ジャンボ機墜落事故現場の「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村楢原)を訪れ、管理人の黒沢完一さん(76)と初めて対面する。同じ航空機事故(※)の慰霊の地を守る管理人同士が事故の記憶を風化させないと誓い合い、空の安全を願う。


 高橋さん夫妻は17日に御巣鷹の尾根で黒沢さんと一緒に慰霊登山し、18日に同村の追悼慰霊施設「慰霊の園」を見学する予定。

 「慰霊の森」は一般財団法人慰霊の森(理事長・猿子恵久(さるこしげひさ)雫石町長)が管理する慰霊施設。550段の階段を上った山頂に慰霊碑や航空安全祈念の塔などが建てられ、毎年献花が行われている。高橋さん夫妻は財団が雇用する管理人で、石碑を清掃し、訪れる人に事故の説明をしている。

 黒沢さんは2006年に2代目管理人を任され、その数年後に雫石事故と慰霊施設のことを知った。管理人として何をすべきか、遺族とどのように接すればよいのか苦悩していた時期だったという。慰霊の森の管理人と話がしたいと思い、岩手に出向いたが日程が合わず会えなかった。その後、尾根に登山に来た全日空の社員に仲介を頼み、連絡を取り合うようになった。

 雫石事故は来年で50回忌を迎える。「日航機事故は発生から34年。雫石がどのように歩んできたのか知りたい」。事故の風化が懸念される中、記憶を引き継ぐ方策を話し合うつもりだ。

 管理人を務めて13年になる黒沢さん。年齢を重ね、自身の体力低下が頭をかすめることもある。「高橋さんと話す機会を持ててよかった。今回の慰霊登山をきっかけに、さらに交流を続けたい」としている。

 (※)雫石事故 1971年7月30日、岩手県雫石町上空で札幌発東京行の全日空機と自衛隊機が空中で衝突し、墜落。全日空機の乗客155人、乗員7人の計162人が犠牲となった。自衛隊機のパイロットはパラシュートで脱出し無事だった。

最終更新:6/16(日) 6:04
上毛新聞

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