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【特集】「痛くて悔しくて…」片腕のエース 大舞台前の決断

6/16(日) 14:32配信

KSB瀬戸内海放送

 5月に神戸市で開かれた身体障害者野球、春の全国大会。岡山桃太郎は初めての春の頂点を目指して、大会に臨んでいました。
 しかし、スコアボードには大黒柱の名前がありませんでした。

“絶対的エース”に訪れた試練

 岡山桃太郎の絶対的エース・早嶋健太さん(23)は今、投げることも打つこともできません。

(岡山桃太郎/早嶋健太さん[23])
「今、何もできない。(試合に)出たいです。出たいです…」

 早嶋さんは、幼い頃から常に健常者と競い、身体能力の高さを生かして、ポジションをつかんできました。
 甲子園を目指した高校時代は2年からレギュラーとして活躍、大学では中国地区1部リーグ所属の強豪でスタメンの座を勝ち取りました。
 2016年に岡山桃太郎に加わると、投打でチームを引っ張り、2017年秋に初の全国制覇を達成。
 2018年には日本代表として身体障害者野球の世界大会に出場し、日本の世界一に貢献、大会MVPに輝きました。

頼ってきた“唯一”の手 限界だった肘

 2019年春の全国大会の1週間前。早嶋さんは岡山市の病院を訪れました。

(岡山桃太郎/早嶋健太さん[23])
「だいたい週1で来てます」

 早嶋さんは今、右肘のリハビリに取り組んでいます。

(岡山桃太郎/早嶋健太さん[23])
「(Q.いつから痛かった?)いやもうずっとです。中学校のときに1回、肘をやって。で、大学3年の夏だったかに、バックホームしたときに肘がボキッてなっちゃって…」

 早嶋さんは、痛みを抱えながらプレーを続けてきました。

 転機は、大会連覇を目指した2018年秋の全国大会・準決勝。
 1対0で迎えた5回に、早嶋さんはマウンドを託されました。そして、打ち込まれました。

(岡山桃太郎/早嶋健太さん[23])
「何とかいけるだろうという甘い気持ちで投げていたが、何ともならんぐらい痛くて。それがすごく悔しいというか、痛くなかったらもっとできたんだろうというのがすごく悔しくて…」

 早嶋さんは1イニング5失点。チームは後半追い上げたものの、4対5で敗れました。

 検査の結果、肘の靱帯が断裂していた上、関節の中に複数の骨のかけらが見つかりました。

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最終更新:6/16(日) 14:32
KSB瀬戸内海放送

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