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中国国営ISP、ヨーロッパのネットトラフィックを2時間吸い込む

6/16(日) 8:15配信

ギズモード・ジャパン

ヨーロッパでヨーロッパのWebサイト見てるのに、なぜか間に中国が。

6月6日(現地時間)、ヨーロッパで2時間以上にわたって、本来ヨーロッパ内で完結するはずの大量のトラフィックが中国経由に誘導されるという事案が発生しました。最初のきっかけはスイスのホスティング会社のミスにあったようですが、中国最大のISP・China Telecom(チャイナテレコム)がそこに乗っかって事態を悪化させた、ようにも見えます。

【画像】中国国営ISP、ヨーロッパのネットトラフィックを2時間吸い込む

じつはこれまでにも、全然関係ないトラフィックがChina Telecom経由になってしまったことがありました。2010年4月、世界のインターネットトラフィックの約15%が中国のサーバを経由させられていたんです。そこには米国政府や軍、NASAなどから来るトラフィックも含まれていて、DellやMicrosoftといった企業のサイトも影響を受けました。

通信品質が低下

6月6日の一件はスイスの会社の「BGP経路リーク」なるミスを発端としていて、フランスやスイス、オランダのISPから発するモバイルトラフィックの多くを取り込んだと言われています。たとえば携帯ネットワークがダウンしたりその影響でデビットカードの支払いができなくなったり、ネット接続がすごく遅くなったりしました。

「地球全体の通信品質を落とすような、これほどの規模の経路リークが2時間も続いたのは長い方です」

Oracleのインターネット分析部門長、Doug Madory氏は言っています。

この記事執筆時点では、China Telecomが故意に混乱を起こしたのかどうかはわかっていません。ただ2018年10月のZDNetの記事によれば、米国海軍大学とテレアビブ大学が行なった研究で、China Telecomはかなり挙動不審だとされています。その研究の対象となった事案でも、China Telecomは「数日、数週間、数カ月にわたって、米国内または米国横断のトラフィックをハイジャックし、中国にリダイレクトしていた」そうです。BGP経路リーク自体はよくあるミスなんですが、この研究の事案では「悪質な故意」があったと見られています。

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最終更新:6/16(日) 8:15
ギズモード・ジャパン

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