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なぜ真ん中じゃない? 軽自動車のナンバーが運転席側にズレている理由

6/16(日) 7:30配信

くるまのニュース

FFの国産軽自動車はナンバーが左右にオフセットされることが多い

 今の日本には欠かせることのできない存在となった軽自動車。ひと昔の軽自動車は、居住スペースが狭く走りも貧弱で「とりあえず日常のアシになればいい」という位置付けでしたが、近年発売される軽自動車は高級車顔負けの安全装備や快適装備を備え、高速道路でもストレスなく走れるほどに進化しました。

なぜナンバーが真ん中じゃない?分かりやすく図解で見る!(画像12枚)

 各メーカーから発売されている軽自動車をよく見てみるとあることに気づきます。それは、「フロントのナンバープレートが車体の真ん中に付いていない」ことです。

 登録車であればほとんどのクルマが車両中心にナンバーを配置していますが、逆に軽自動車ではほとんどの車種が運転席側にオフセットして配置されています。

 一見デザインの問題かと思いがちですが、実はそのほかにも理由があるようです。

「軽自動車はなぜナンバーが運転席側にオフセットして取り付けられているのか」この疑問をホンダ広報部に聞きました。

ーー軽自動車のナンバープレートがオフセットして取り付けられている理由を教えてください

 ナンバープレートは国土交通省の決まりにより、自動車の前面・後面に1枚ずつ上下左右に対して垂直に取り付ける必要がありますが、真ん中という決まりはありません。

 オフセットされている理由としては、ラジエーターに取り入れる冷却風がナンバープレートによって妨げられないようにするためです。

ーー冷却風が妨げられるとどのような問題がありますか

 ラジエーターはエンジンを冷却するためのクーラントを冷やすための装置です。ラジエーターは走行風と冷却用のファンで冷やしていますが、外気温が高い日はファンだけでは十分な効果が得られないので、十分な走行風をラジエーターに当てる必要があります。

 登録車であればボンネット内のスペースが広いのでラジエーターをある程度自由に配置できますが、多くの軽自動車はエンジン・ミッション・補器類を狭いボンネットに全て収める必要があるので、スペースの問題でラジエーターを真ん中より助手席側にオフセットして取り付けています。

 そのため、バンパーの真ん中にナンバープレートを取り付けると走行風がラジエーターにしっかりと当たらず、エンジンを十分に冷却できなくなるおそれがあります。ラジエーターの正面に障害物となるナンバープレートが来ないよう、各クルマのデザインやラジエータ冷却、エンジン吸気、空気抵抗などを考慮しながらナンバー位置を決めています。

※ ※ ※

 ほとんどの軽自動車が車体中央より運転席にオフセットされたナンバーを持つなか、2019年3月28日に発売された、日産 新型「デイズ」は車体中心にナンバープレートを配置しています。なぜナンバーを車体中心に配置したのかについて、日産の広報部は以下のように話しています。

「軽自動車の枠を超える上質感を目指した新型デイズは、軽自動車特有のオフセットされたナンバー位置ではなく、普通車と同様にセンターに配置するよう開発が進められました。

 ラジエーターの位置は従来の軽自動車と同じく助手席側に配置されていますが、フロントグリルの形状を工夫することで、デザインを損なうことなくラジエーター冷却の課題を解決しています」

※ ※ ※

 軽自動車のナンバープレートが車体中心からオフセットされている理由は、エンジンの冷却性向上と整備性向上が主な理由でしたが、日産 新型デイズのように工夫を施すことによって車体中心に配置することも可能であることが分かりました。

 軽自動車の需要が年々上がっており、より普通車のようなルックスを持つクルマが求められるようになってくると、今後は軽自動車でも車体中心にナンバーが配置されたクルマが増えてくるかもしれません。

くるまのニュース編集部

最終更新:6/17(月) 12:05
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