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医療現場でいま「やさしい日本語」が必要とされる理由

6/16(日) 17:55配信

BuzzFeed Japan

「やさしい日本語」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

やさしい日本語とは、日本語に不慣れな外国人に対して使う、シンプルでわかりやすい日本語だ。

英語や中国語話者だけでなく、ネパール、ベトナム、ミャンマー人など多様な国籍の患者が増える中、やさしい日本語の需要が医療現場で高まっている。

東京都新宿区にある国立国際医療研究センターでは医療関係者らを対象に、やさしい日本語についての講座が開かれている。講座の中でも一番初歩の、やさしい日本語について理解し、練習をする1日コースの講座を取材した。【冨田すみれ子 / BuzzFeed Japan】

医療用語を分かりやすく説明

講座に参加したのは、看護師ら病院関係者の他、役所の保健師、大手チェーン薬局や翻訳デバイス開発、外国人支援の関係者ら。

参加者は「長時間」「早急に」など日常会話の言葉の言い換えからはじめ、「処方箋」「既往歴」「保険証」などの医療関係用語、さらには医療用語が多く入った文章の言い換えを練習した。

例えば「処方箋」は、やさしい日本語に置き換えると「あなたの くすりの なまえが かいてある かみです」となる。

また、ある病院では処方箋を薬局に持参し、薬を購入すると言う流れを説明していなかったため、外国人患者が薬を受け取らずに帰ってしまったケースがあったという。そのような場合には「くすりやで このかみを わたして おかねを はらって ください」などと加えるとより分かりやすいとの説明がなされた。

日本語初心者の外国人にも理解しやすいシンプルな日本語への言い換えは意外と難しく、講座でも参加者は苦戦しながら言い換えの練習を行なった。しかし、医療現場で働く参加者にとっては明日から使える知識でもある。

外国人患者「先生の言葉が分からない」

東京都国際交流委員会が2018年3月に実施した「東京都在住外国人向け情報伝達に関するヒアリング調査」によると、外国人が困っていることの1位は「医療」(複数回答)だった。

調査によると、回答者からは以下のような声が寄せられた。

「病気の名前など、先生の言葉がわからない」(タイ)
「しくしく痛い、ちくちく痛い、など症状を説明する言葉が難しい」(ペルー)
「病院で症状を説明するのが難しい」(カナダ)

実際に、医療で困っていると答えた人のうち最も多かったのが「症状の伝え方、医師の説明」(複数回答)だった。

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最終更新:6/16(日) 17:55
BuzzFeed Japan

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