ここから本文です

背後にいるのはイラン?それともアメリカ?タンカー攻撃の背景にあるものとは

6/16(日) 11:10配信

AbemaTIMES

 13日に起きたホルムズ海峡でのタンカー攻撃事件。アメリカのポンペオ国務長官は使用された兵器や実行のための専門性などを分析した結果として、「イランに責任がある」と明言。また、安倍総理のイラン訪問というタイミングであったことから「安倍総理は事態の鎮静化のために歴史的なイラン訪問をした」「イラン最高指導者はイラン近海で日本のタンカーを攻撃することで日本を侮辱した」と非難した。名指しで批判されたイラン側も、外務省報道官が「不審な出来事だ。イランは地域における協力と対話を支持している」とツイート、今回の攻撃はイランを陥れようとする敵対勢力によるものだとの見方を示した。

 すると今度はアメリカ軍が攻撃後に撮影したとする映像を公開。タンカーとみられる船体の横に接近した小さな船が作業をしている様子が捉えられており、米CNNはイラン海軍が不発だった爆破物を回収している映像だと報道。イラン国連代表部はこれに対し「アメリカの根拠なき主張を全面的に否定し、最大限の表現で非難する。でっち上げや嘘の情報を流し、他国を非難しても現実を変えることはできない」との声明を出した。一方、駐日イラン大使館は14日夕方、イランのザリフ外相のツイートの日本語訳として、ボルトン米大統領補佐官らを指す「Bチーム」が「外交(安倍首相による重要で建設的なイラン訪問を含む)を妨害工作し、イランに対するアメリカの「経済テロ」を覆い隠そうとしている」とツイートしている。

 菅官房長官は「今回の事案については情報収集中なので、予断をもってお答えすることは控えたいと思う。ただ、総理のイラン訪問についてはイラン側も高く評価をしている」と述べ、ニューヨークの国連本部で開かれた安全保障理事会の会合でも攻撃を非難することで一致したものの、誰が攻撃したのかについての認識は一致をみなかった。果たして、誰が何のために攻撃したのだろうか。

■元海上自衛隊海将・伊藤俊幸氏「イラン革命防衛隊の一部が支援するテロリストか」

 元海上自衛隊海将で、金沢工業大学・虎ノ門大学院の伊藤俊幸教授は「アメリカが主張しているリムペット・マインとは、出港前に密かに取り付け、遠隔操作で爆発させることができる機雷だ。いわゆる正規軍は使わない、特殊部隊やテロリストが使う武器だ。5月に起きた同じような事件もリムペット・マインによるものだと皆が認識し、国連にも上げていた。ただ、証拠がなかった。今回、船に不発だったものが残っていたので、それを取りに来るはずだとアメリカの第五艦隊が空から超望遠で監視していた。そこにのこのこと取りに来たところを捉えたのが公開された映像だ。向こうは撮られているとは思わず、コソッと証拠隠滅を図りに来た。アメリカが罠にはめているということだ」と話す。

 その上で伊藤氏は「攻撃者はテロリストだ。日本企業の船と認識し、遠隔操作で爆破した」との見方を示す。

 「テロリストにはそれぞれのグループによって目的が違っていて、一つはいわゆる聖戦(ジハード)。アメリカを中心としたキリスト教の世界がおかしいのに、サウジアラビアのように味方をするのはなんだ、という抵抗。今回の船もサウジから出港しているので、もしかしたらパイプラインなどを破壊しているフーシ派のメンバーの仕業かもしれない。あるいはイランのイスラム革命防衛隊の中に裏でテロリストを支援するグループがあるので、その可能性もある。ご存知ない方もいるが、イラン革命防衛隊というのは正規軍とは別のもの。ただ、いわばテロリストが勝手にやったことなので、イランの人たちに何かの意図はないし、何があったのかも知らないということだろう。自分の国に対してだけではなく、アメリカに同盟する国々に対して異論を持っているテロリストが、日本の総理大臣がタイミング的に来ていたことに合わせた。ただ、皆さんすぐに戦争と言うが、アメリカは戦争する必要がない。どこかの国がよその国を攻めるというのは75年前からなく、今は内戦を支援して拡大するというもの。イラクのクウェート侵攻が最後だ。それ以降はなんだかんだいっても国連決議が必要だし、あるいは決議があるという体をしてやる」。

1/2ページ

最終更新:6/16(日) 11:10
AbemaTIMES

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事