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「老後に2000万円必要」が一人歩き~「ねんきん定期便」を確認すべき

6/16(日) 12:32配信

ニッポン放送

数量政策学者の高橋洋一がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月12日放送)に出演。麻生大臣が受け取りを拒否した老後2000万円が必要だとする報告書について、どこが政府のスタンスと異なるのかを解説した。

老後に2000万円必要~麻生大臣が報告書の受け取りを拒否

麻生金融担当大臣)これまでの政府の政策スタンスとも異なっておりますので、担当大臣としては、これを正式な報告書として受け取らない。

95歳まで生きるには、夫婦で2000万円の蓄えが必要だと試算した金融庁金融審議会の報告書について、麻生金融担当大臣は6月11日、審議会側から正式な報告書としては受け取らないとのスタンスを示した。「これまでの政府の政策とスタンスが異なる」と理由を述べている。

飯田)年金や資産をどう作って行くかについては、高橋さんの専門領域ですよね。

「老後に2000万円が必要」という言葉が一人歩きしている

高橋)そうですね、私は2004年の年金改正に関わっています。この報告書も読みましたが、びっくりしたのは、金融庁の官僚はもともと財務省ですよね。これを財務省官僚が書いたのかなと思ったのです。なぜかと言えば、「年金が危ない、だから消費増税が必要だ。金融商品はこういうものがいい」というように、財務省官僚と金融機関の営業パンフレットそのままという感じだったのです。

飯田)コラムの欄に「分散投資がいいですよ、日本株だけではなくアメリカ株も」とか。

高橋)余計な事ですよ。こんな話は金融機関がやるのであって、政府の審議会がやってはいけないレベルです。財務省の方は消費増税と言うし、年金が危ないと言いつつ「この商品がいい」と金融機関の営業をしている。はっきり言ってとても出来の悪い、質の悪いパンフレットです。

飯田)2000万円という言葉が一人歩きしているような形です。2000万円ない人は路頭に迷うのか、という話になっています。

高橋)年金とは、現役世代の所得の半分くらいを出せるように作られた制度です。それで不十分な人は自分で蓄える、それだけの話です。この世代の貯蓄はもっと多くて、平均は2300万円以上あるのですよ。

飯田)いまの高齢者ですね。

高橋)それ以上の生活をしたい人は貯蓄するというだけの話で、それを取り崩しているというものが正しい見方ですよね。でも、年金が危ないということ自体がウソですから。

飯田)ウソ。

高橋)だからこうやって矛盾が出ているのです。政府として違うと言っているのはそういうことです。裏では年金が危ないから消費増税と言って、それに金融機関ものっかり、マスコミもそう書いてしまう。

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最終更新:6/16(日) 16:15
ニッポン放送

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