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神像修復に魚津の技 辻佛檀、精巧な弓矢制作

6/16(日) 23:07配信

北日本新聞

 「料理の神様」を祭ることで知られる高椅(たかはし)神社(栃木県小山市)で約1世紀ぶりに行われた楼門の修復に、魚津市の工房ヤマセン辻佛檀の技術が生かされている。楼門内部の随神2体の弓矢を、木彫刻と漆で制作した。彫刻師の辻亮さん(34)は「弓矢の質感をできるだけ忠実に再現した」と話している。(新川支社・松下奈々)

 高椅神社の楼門は栃木県指定文化財で、1921年以来98年ぶりの改修となった。亮さんの兄で、漆芸の塗り師の悟さん(41)が、輪島漆芸技術研修所(石川)で学んでいたときの後輩、伊原実穂さん(33)=栃木県日光市=を通じて、依頼を受けた。文化財修復の担い手が不足していることから、工房ヤマセン辻佛檀に白羽の矢が立った。

 同工房では、長さ約85センチの矢を14本、長さ約130センチの弓を2本作った。矢の鳥の羽も木で再現し、亮さんは厚みを1ミリ以下に削るなど、リアリティーを追求した。塗りは、悟さんと父の浩さん(67)が担当した。

 楼門の完成披露は5月25日に行われ、氏子ら約千人が訪れたという。亮さんは「喜んでもらえてうれしい」と笑顔を見せ、悟さんは「文化財を通じて伝統工芸の面白さを伝えたい」と話した。

北日本新聞社

最終更新:6/16(日) 23:07
北日本新聞

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