ここから本文です

バスケに対する真摯な姿勢と全力プレーで存在感を示した小川春太。シュート力の高さも魅力

6/16(日) 8:00配信

バスケットボールキング

 どうしても進路に目が行ってしまう。なぜなら高校卒業後、世界的にも屈指と言えるエリート校、マサチューセッツ工科大学に入学することが決まっているからだ。しかし、そんなプロフィールを吹き飛ばすくらいの将来性を示してくれたのが小川春太だ。

 6月13日から始まった男子日本代表第1育成キャンプに参加中の小川は「(合宿についていくのは)大変ですけど、楽しいこともあります。友達もできて1日1日頑張っています」と、メディア対応に慣れていない雰囲気の中、しっかりと自分の言葉で合宿の感想を述べた。

 メンバー表の表記では身長197センチ、ポジションはパワーフォワードとなってはいるが、目を引いたのはシュートのうまさだ。自分では「ミドルレンジのシュート」をストロングポイントにあげており、3ポイントシュートも軽々打つシュート力も魅力と言える。とにかくシュートタッチが柔らかく、そしてシュートがはよく入るのが第一印象。さらに、「ディフェンスと複数のポジションでプレーできるのも自分の強み」というコメントからも、高さとシュート力を活かしたウイングプレーヤーが将来像と言えるだろう。

 バスケットボールを本格的に始めたのは13歳の頃。今回の合宿に召集されたことで「東京五輪でプレーしたいと思います。でも出られなかったとしても悲しくはないです。日本代表候補に選ばれたことが誇りです」と、冷静に自身を見つめつつ、“日の丸”への思いも忘れなかった。

 小川が進学するマサチューセッツ工科大学はNCAAのディビジョンⅢに属する。「MIT(マサチューセッツ工科大学)を訪れた時にコーチが好きになって、ここでバスケをしようと決めました。バスケの推薦枠はないので、勉強して入学です」と小川。大学で勉強したいのは「バイオケミストリー」だが、「物理学やコンピューターサイエンスにも興味を持っています」と、アメリカのカレッジでプレーするなら欠かせない勉学についても目標を語る。プレー面では「今後はチームメートから頼られる存在になりたいです。トップスコアラーでなくても、攻防で頼りにされるプレーヤーになりたいです」と、こちらも明確なイメージができているようだ。

 メディアからの質問に対しても、なるべく日本語で答えようという姿勢を見せるが、うまく真意を伝えられないと判断すると、「すいません。ここは英語で答えさせてください」と必ず丁寧な対応を見せる。このあたりからも、小川の真摯な姿勢がうかがえる。そして、その真面目な性格は練習中にも垣間見られる。2メートルにも届きそうなサイズでありながら常に全速力でコートを駆けているのが小川だ。常に全力プレーするその姿勢も好感が持たれた。

 もちろんバスケのスキルや体格については発展途上。日本代表にとって即戦力というわけにはいかない。しかし、今のようなバスケに対する取り組みが続けられれば、どのような選手に成長するのか、楽しみでしかない。日本代表においても頼りにされるロールプレーヤーに育ってほしい。

文=入江美紀雄

BASKETBALL KING

最終更新:6/16(日) 8:00
バスケットボールキング

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ