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3人制バスケ『3x3』日本代表、強化のキーマン金澤篤志が語る「世界で勝つために」

6/17(月) 12:05配信

バスケット・カウント

「3対3と5対5。両方を一つの日本のバスケットに」

文=鈴木健一郎 写真=バスケット・カウント編集部、FIBA.com

3人制バスケットボール『3x3』は、東京オリンピックの正式種目となったことで注目度が急上昇するとともに、各国がチーム強化にしのぎを削っている。日本でも代表チームの強化は急ピッチで進められており、今年も各大会で結果を残している。ここから1年後のオリンピックに向けてメダルを狙える位置まで上がっていくか、それともライバルにかわされていくのか。歴史の浅い競技だけに、チームの作り方も戦術も確固たるものがないが、それが難しさであるとともに面白い部分でもある。3x3日本代表の『チームリーダー』の役職で強化を担当する金澤篤志に、その取り組みを聞いた。



──5人制のプロコーチだった金澤さんが、3x3の世界に入った経緯を教えてください。

もともとは5人制のプロコーチを10年以上やっていて、そこで3x3のアドバイザリーコーチという形で2年間、日本代表にかかわりました。それでオリンピック種目に決まったところで、正式に日本バスケットボール協会(JBA)の一員として3x3の強化担当をすることになりました。私はもともと分析して戦術を組み立てるところを得意としていました。日本の3x3が世界で勝つために1対1中心の戦い方では難しいとの意見がある中で、日本が勝つための戦い方や日本が勝つための戦術を構築してほしい、というのが依頼でした。

この数年で根本的に大きく変わったわけではありませんが、細かいルール変更はいくつもあります。現場のチーム、選手、コーチも含めてどう戦うか、その場その場でアジャストしていくことが一番重要になります。

代表選手を集めた最初のティップオフミーティングで、私が強化担当として必ず言うのは、オンコート、オフコートの自己解決能力をしっかり持ってほしいということです。コート上は風が強いかもしれないし日差しが入ってくるかもしれない。1日に何試合も行われますから、その進行具合によっては試合開始時間もズレたりします。でも、3x3は5人制と異なり、コーチやスタッフが試合中にタイムアウトを取ったり、選手たちの近くでアドバイスしたりすることができませんですから、自分で判断してアジャストして解決できる選手でないといけないからです。選手選考でもその点は考慮されます。

──昨年から流れができつつありましたが、今年になって5人制を主にプレーしてきた選手を積極的に3x3の日本代表に招集しています。選考はどのような基準で行われていますか? 

今年の選考は過去の実績も踏まえて、男子が2月、女子も2月と3月の2回の強化合宿でスタートしましたが、3対3と5対5を2つに分けるのではなくて、両方を一つの日本のバスケットとして、選手をピックアップしていきます。3人制と5人制にかかわらず、3x3の日本代表で戦えそうな選手をリストアップして、(トーステン)ロイブルディレクターコーチを含む3x3強化委員のメンバーで合宿に呼ぶ選手を選びます。そこからはトライアウトのようなゲーム形式で、どの選手が良いか、どの組み合わせが良いのかを確認しました。

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最終更新:6/17(月) 12:05
バスケット・カウント

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