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【JRA禁止薬物除外問題】宝塚記念に影響あるのか

6/17(月) 21:52配信

東スポWeb

 JRA史に残る大激震、大混乱となった東京、阪神、函館(15、16日)3競馬場の出走予定馬156頭の大量競走除外。16日の各競馬場、東西トレセンでもその余波は広がった。上半期を締めくくる大一番・GI宝塚記念(23日=阪神芝内2200メートル)への影響はあるのか。

 前代未聞の大量除外から一夜明けた16日朝も、東西トレセンの雰囲気は重かった。今回除外となった馬を管理するある調教師は「とにかく競馬に使えないのが痛い。大打撃や」と嘆き、他の厩舎の関係者も「この損害はいったい誰が補償してくれるんだ」と憤りをあらわにした。一方で「水際で防げたのは良かったのではないか」とJRAの対応を評価する声もあった。

 今回問題となったサプリメント「グリーンカル」はカルシウム摂取のためのサプリメント。今回除外馬を出した厩舎(美浦6、栗東22)の多くが「開業当時から使っている」と話している。かなり古くから使われており、使用していない厩舎では「最近は配合飼料の中にあらかじめカルシウムを混ぜてあるものもある。まだグリーンカルを使っている人がいるんだという印象」という声も…。

 また、今回の函館競馬のように「普段厩舎では使っていないが、遠征先でのみ使用する」という場合もあるようだ。いずれにせよ、関係者は一様に「競走馬理化学研究所の検査前の物を販売するとは」と生産・流通業者およびJRAに対して驚きを隠せない様子。

 今週末の競馬はどうなるのか? 宝塚記念を含めた今週の出走予定馬で必要がある場合は検査を行い、仮に同サプリメントを摂取していても陰性の場合は出走可能となる。JRAは15、16日に365頭(美浦74頭、栗東291頭)から検査検体を採取した。

 宝塚記念への影響は少ないようだ。アルアインの池江厩舎の関係者は「検査前のサプリメントを販売するとは重大な過失だ」と憤り、クリンチャー、ノーブルマーズと2頭出走予定の宮本厩舎関係者は「飼料については業者任せにせず、常に確認を怠らないようにしなければ」と語った。

 また、エタリオウ、マカヒキと2頭出走予定の友道厩舎関係者は「JRAの指示事項に従わなかった業者が悪いと思う。除外馬を出した厩舎の方は気の毒だが、JRAが公正確保の姿勢を強く打ち出したのは良かった」とJRAの対応に一定の評価をした。

 宝塚記念出走予定厩舎の中で唯一、今回の件で除外馬を出した鮫島厩舎のタツゴウゲキは、僚馬とともに15日に検査を受けた。結果は今週早々に出る予定だ。

 テオブロミンは効果が10日間以下とされ、来週以降の出走予定馬については検査を行わない。禁止薬物が混入した原因は不明で現在調査中。真相の究明および今後の対策が待たれるところだ。

【禁止薬物検出】14日の午後にかなりの厩舎が使っている飼料添加物グリーンカルから禁止薬物「テオブロミン」(興奮、気管支拡張、強心などの作用がある)が検出された。開催前日で全頭検査が間に合わないことから、JRAは摂取した可能性がある出走馬すべてを、公正確保のため競走除外(全156頭で土曜72頭、日曜84頭)とし、大規模な出走減の中で15、16日の競馬は開催された。なお、JRAは救済措置として156頭に22、23日の競馬の優先出走権を付与した。

最終更新:6/17(月) 21:55
東スポWeb

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