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“娘とのゆるい日常”に“保育士実録エピソード”、SNS発の育児漫画に共感集まるワケ

6/17(月) 8:40配信

オリコン

 育児をするなかで、予測不能な子どもの言動には、時にほっこり癒されることもあれば、悩まされることも。TwitterやInstagramなどのSNSでは、子育ての悩みや子どもの成長記録、育児のコツやストレス解消法をテーマにしたイラストや漫画の投稿が盛んに行われ、同じ悩みを抱える親世代の共感の場にもなっている。投稿者たちはどのようにSNSを駆使しているのか? Twitterで娘たちとの日常をイラスト投稿するぎゅうにゅうさんと、保育士として働いていた経験を元に漫画を投稿するでこぽん吾郎さんに話を聞いた。

【画像】娘たち、ギャン泣きの理由は?脱力系育児漫画『ぎゅうにゅう日記』

■メッセージ性ゼロ!? ゆるゆるな日常にこそ共感があふれている

 5歳と1歳の娘をもつ2児の母で、子どもとの“ゆるい日常”をイラスト投稿しているぎゅうにゅうさん。Twitterはフォロワー20万人を超え、子どもの無邪気さゆえのストレートな言動をイラストに起こして反響を集めている。

 SNSにイラストを投稿したのは「旦那が転勤になり、慣れない土地で孤独に子育てするなかで、誰かに子育てのことを伝えたい、共感してもらいたい」と思ったことがきっかけ。子どもと過ごしていて、おもしろいな、かわいいなと感じたことを思い出し、イラストのネタにしているという。

 「SNSには、誰かが嫌な気持ちになるようなことは、載せないようにしています。どちらかというとあまり深い意味のない、『だから何?』というようなことを描いていきたい」と投稿内容について語るぎゅうにゅうさん。育児のつらい面については「あえて書いてないつもりもないのですが、うまく伝えられないことは、あまり描きたくないんです。表現力や文章力に自信がないので、伝わらないこともあるなと。最近ある育児コラム読んで、こんな素晴らしく言語化できる人がいるんだから、上手く伝えられないようなことを描くのは諦めよう。と思ったりしました」と表現のスタンスを語る。

「子どもの言動には日々ハッとさせられます。それをメモしておき、思い出しながらマンガにすることで、当時の出来事や思いを忘れずにいられます。子どもとの思い出を記憶にとどめておくという意味でも、マンガを描いていてよかったなと思います。自分が人の心を動かすほど立派なことを言えるとは思わないので、暇つぶしにちょっとおもしろいかもと思ってもらえたらうれしいですね」

■投稿される漫画は、子どもの“自己肯定感を育む”ことを考えられる場所に

 保育士として働いていた経験をもとに、園児たちと過ごした保育園での日常を漫画にして投稿している、でこぽん吾郎さん。子どもが大好きで、以前から保育士の仕事に憧れがあったという。

「Twitterをはじめたのは、2018年12月。その頃から漫画を描き始めました。現在は保育士をやめて違う仕事をしているのですが、マンガやイラストは時間が空いた時に描いています。ネタを見つけてくるというよりは、保育士をしていたころのことを“思い出す”。過去のエピソードを振り返りながら、漫画に起こしています」

 ほのぼのとしたエピソードのなかにも、子どものしつけ、親子関係、自己肯定感の育成など、育児を考えるうえで大切なテーマがつまったでこぽん吾郎さんの漫画には、子どもを持つ親世代からの共感も高い。

 「第6話 ある姉妹の話」というエピソードでは、姉妹で撮影した七五三の写真を保育園に持ってきて、姉だけを「うちのお姉ちゃんかわいいでしょ」と褒める保護者が登場。「妹もかわいいですよ」という保育士に「いえいえ、この子は不細工ですから。お姉ちゃんはモデルみたいって思うんですけどね…この子は父親に似ちゃって」と、本人がいる前でそんな言葉を口にする。

 読んでいて何ともつらいエピソードに、読者からは「謙遜だったとしても、言われている側からしたら『あぁ、嫌われているんだな』としか思えない」「子どもの頃に同じようなことを言われていたので涙が出た。娘には同じ思いをさせたくないし、どんな容姿だったとしても自分の子はかわいい」「これは悲しいです…子どもなりに分かりますよねぇ」など、でこぽん吾郎さんのTwitterにはたくさんの感想が集まった。

 子どもの頃に言われた大人からの“何気ない一言”に傷ついたまま成長する人も多い。でこぽん吾郎さんは、読者が自分自身を振り返るきっかけになればと、このエピソードを漫画に描き起こしたという。

「Twitterには『自分も同じ体験をした』という意見がたくさんあって、大人になっても忘れられない傷になっているんだとあらためて感じました。育児に疲れた保護者の方々、現在保育士をされている方々、保育士を目指している方々を中心に、読んでくださった方を元気づけていけるようなマンガをこれからも作りたいと思っています」

最終更新:6/19(水) 22:25
オリコン

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