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バイオマス発電巡り平行線 紀北町上里 事業者が2回目の説明会 三重

6/17(月) 11:00配信

伊勢新聞

 【北牟婁郡】紀北町上里に小型の木質バイオマス発電所事業計画が持ち上がっていることを受け、事業者による2回目の住民説明会が16日、同地区の上里福祉会館で開かれ、地元とその周辺の上里、河内、細野の計3地区の住民ら約40人が出席した。事業を進めたい事業者側と、発電の原材料調達への不安などを訴え反対姿勢を示した住民の意見は、平行線をたどった。

 事業者の説明によると、木質バイオマス発電所は、県内や奈良県などにある事業者が所有する山林や町周辺の間伐材を使用する。丸太をチップにした後、チップをいぶした際に出るガスを使って発電する計画で、間伐材は年間5千トンを使用する予定。発電出力450キロワット、熱出力670キロワット。同地区で汚染土壌処理施設の事業計画があった土地を事業予定地としている。

 この日は3月にあった1回目の説明会で住民から出た原材料の調達や排出ガスの処理方法などの質問に事業者が答える形で進められた。

 原材料の調達について住民は「海外から安い材木を船で持ってくることはないのか」と質問。事業者は「一切考えていない。この地域周辺の山林の木材を切り出して柱にし、売却する残りをバイオマスに投入する」と説明した。

 質疑応答で住民が「僕は(同発電所は)基本的にいらない。僕たちが合意をしていない中で先へ進められて、引けないと言われても納得できない」と事業者に意見をぶつけると、会場からは拍手が起きる場面もあった。

 説明会後、出席した住民全員の意向として、同事業に「反対」することが確認された。

 計画地のある上里地区の仲廣郎・上里自治会長(67)は取材に「今後は住民の総意に基づいて考えていきたい」と話した。今後各地区で、説明会に出席していない住民の意見を聞くという。

 事業者は説明会後の取材に「今後も説明会を開くことができるように申し出たい」と語った。

伊勢新聞

最終更新:6/17(月) 11:00
伊勢新聞

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