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東京駅延伸なるか? 開業15年目のつくばエクスプレス、この先の展望は

6/17(月) 6:03配信

乗りものニュース

利用者の増加が続くつくばエクスプレス

 つくばエクスプレスが好調です。2018年度の乗車人員は1日平均38.6万人で、開業した2005(平成17)年度の1日平均約15万人から2.5倍以上に増加しました。当初、「開業20年で黒字化、40年で累積赤字解消」という目標を掲げていましたが、実際には4年後の2009(平成21)年度に単年度黒字を達成すると、開業から12年後の2017年度に累積赤字を解消してしまったのです。近年の鉄道整備プロジェクトでまれに見る成功と評価できるでしょう。

【地図】秋葉原とつくばを結ぶつくばエクスプレス

 さらにつくばエクスプレスでは、沿線人口が2030年代まで増え続け、さらなる利用者の増加が見込まれることから、混雑緩和を図るために現在の6両編成から8両編成に増強する事業に着手。2030年代前半の完成を目指すとしています。

 こうなると、編成増強とあわせて期待されるのが、路線の延伸です。現在の起点、秋葉原駅(東京都千代田区)は、JR山手線、京浜東北線、総武線と東京メトロ日比谷線が結節する交通の要衝ではありますが、いずれも「各駅停車」の近距離電車であり、ターミナルとしての物足りなさは否めません。しかもつくばエクスプレスの駅は地下約35mという大深度にあり、二重高架構造のJR秋葉原駅への乗り換えは一苦労です。秋葉原からもう少し先まで線路が伸びれば、他路線への乗り換えを含め利便性は大きく向上し、さらなる利用者増につながるはずと思う人も多いでしょう。

 実際、つくばエクスプレスには秋葉原~東京間の延伸計画が存在します。

つくばエクスプレスは、東京を起点とした常磐新線がベース

 つくばエクスプレスの整備計画は、1985(昭和60)年の「運輸政策審議会第7号答申」で示された「常磐新線」から始まります。この計画は、東京駅を起点に秋葉原、浅草、北千住、埼玉県八潮市南部、三郷市中央部、千葉県流山市南部、柏市北部を経由して茨城県守谷町を結び、将来的に筑波研究学園都市まで延伸するというものでした。

 鉄道空白地帯に新線を建設して一体的に沿線開発を行うアイデアは、1960年代後半の「通勤新幹線」構想や、1970年代初頭の国鉄「開発線」構想までさかのぼります。ただ、これら計画が新宿駅を中心とした新たな交通ネットワーク構築を目指していたのに対し、「常磐新線」は常磐線の輸送力増強(混雑緩和)と沿線開発を目的に、茨城県の主導で検討が進められました。

 1988(昭和63)年に沿線自治体の出資で第三セクターを設立して、第1期区間「秋葉原~筑波研究学園都市間」を整備する基本フレームが決定。この時、バブル経済の影響で都心の地価が高騰していたことから、建設費を削減するためにターミナルを秋葉原に変更し、また都心の住宅不足に対応して開発効果を高めるため守谷~筑波研究学園都市間を同時に建設することになったのです。

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最終更新:6/17(月) 21:28
乗りものニュース

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