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ひきこもり 難しい実態把握 世代や環境 経緯や課題さまざま 40~64歳 全国推計で61万人超

6/17(月) 6:02配信

上毛新聞

 「お風呂には入っていますか」「起きている時間に変化はありましたか」

◎「社会的支援 広げたい」

 群馬県高崎市にあるシェアオフィスの会議室。ひきこもりからの立ち直りを支援する「自立支援スペース ワンステップ」の代表、中沢充宏さん(41)は北毛地域の女性(59)に尋ねた。

 女性の次男は30代。10年以上自室から出ず、声を掛けても返事がない。中高年になってもこの状況が続けば、親は年老いて、いずれ次男を支えることができなくなる。「本人も苦しんでいるはず。今のうちに何とかしなければ」との思いから、中沢さんに相談して半年がたつ。ひきこもった原因については「分からない」と顔を曇らせた。

 中沢さんは身近な人のひきこもりに直面し、社会的な支援の乏しさを痛感して、5年前に支援活動を始めた。主に中高年の息子を持つ母親から「部屋から出てこない」「何年も仕事に就いていない」などの悩みを打ち明けられる。

 「就職や仕事でつまずいたり、不登校がきっかけだったり、世代や家庭環境によって抱える問題はさまざま」という。深刻な状態でも周囲に相談できないケースはあるとし、「今後、支えてきた家族が高齢で亡くなるなどして、問題が表面化することが増えるのではないか」と懸念する。

 スクールバスを待つ児童らが犠牲となった川崎市の20人殺傷事件や、元農林水産事務次官が長男を刺殺したとされる事件を受けて、中高年のひきこもり当事者や同居する家族らに困惑や不安が広がっている。事件とひきこもりを結び付けようとする短絡的な見方があるためだ。

 群馬県内でも自治体や民間団体などによる支援の輪は広がっているが、中高年のひきこもりの人数や程度などは実態把握すら難しい。

 一方、周囲の手助けを受けて、10年続いたひきこもりから立ち直った人もいる。中学2年から自宅にひきこもっていた前橋市の男性(28)は2年前に印刷関係の仕事を始めた。「社会に出て、いろいろな考えの人がいるなと思った」と実感を込める。

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最終更新:6/17(月) 6:02
上毛新聞

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