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ヘルシーオイルの健康価値見直しで拡大続く 「かける」「あえる」生使いが浸透

6/17(月) 20:03配信

日本食糧新聞

食用油に対する健康価値の見直しを背景に、ヘルシーオイルが拡大している。トクホオイルで本格形成された同市場は、近年ではアマニ油やエゴマ油など素材由来型のオイルが急速に拡大。さらにそのまま「かける」「あえる」など調味料としての生使いも浸透しつつある。これらの新需要は国内食用油の歴史の中でも類を見ない成長要因であり、食用油全体の側面での重要なカギを握る。

日本食糧新聞では健康・機能性を前面に出し、かつその健康価値が広く消費者間で認識されているジャンルを「ヘルシーオイル」として定義する。同市場は1999年、花王のトクホオイル「エコナ」で市場を形成。一時は家庭用食用油市場の約2割(当時)を占める200億円にまで規模を拡大させたが、同品の終売以降、急激に減少。現在は20億円(本紙推定)にまで縮小している。

この状況下、2015年の報道を契機に一躍注目の市場となっているのが、アマニ油やエゴマ油などの素材由来型分野。“サプリ的オイル”として2015年、爆発的なブームを喚起すると、2016、2017年は約150億円の巨大市場として浸透。注目の2018年は約200億円に到達し、健康訴求性が強いこめ油を含めると、約280億円の規模に達した。

健康志向に端を発した同市場だが、市場規模を確保した背景には、参入メーカーの商品開発と、小売を含めた売場での価値訴求が存在する。汎用(はんよう)油に代表される脱・同質化の課題を含む食用油業界にとって、ブームから定着に移行させたことは歴史的な成功例と言っても過言ではない。

2019年は200億円台の再到達が期待されるとともに、コメ油を含めて300億円台の可能性も十分。生使いという新たな用途がさらに浸透し、成長基調が続けば、日本の食文化に新たな潮流を生み出す意味も持つ。

※日本食糧新聞の2019年6月17日号の「ヘルシーオイル特集」から一部抜粋しました。

日本食糧新聞社

最終更新:6/17(月) 20:03
日本食糧新聞

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