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「がんに備える=がん保険」という考え方は捨てよう! 「がん」に対する正しい備え方を解説します。

6/17(月) 18:00配信

マネーの達人

がんに罹患した際の経済的損失とは?

大きく分けると「治療費」と「治療費以外の支出」に分けられます。

治療費はいくら掛かるのか

がんの治療は健康保険の適用となる保険診療と、健康保険の適用とならない自由診療の2つがあります。

健康保険が適用となるということは、それだけ治療の効果が認められているという事で、がん治療では「手術、放射線、抗がん剤」の3大治療が一般的です。

保険診療の場合は先ほどご紹介したように高額療養費制度の対象となるので、治療費の自己負担はそこまで掛からないと言えるでしょう。

さらに、乳がんで全摘術を行った方の乳房再建も、2013年7月以降はこれまでの自家組織による再建のみならずインプラントの挿入も同じく健康保険や高額療養費制度の対象となっています。

反対に、自由診療とは、厚生労働省が承認しておらず、健康保険や高額療養費制度が適用されません。

免疫療法や温熱療法など様々なものがありますが、治療費は数十万円~数百万円、場合によっては一千万円を超える自己負担が必要です。

そうなってくると、手持ちのお金で払うというのはなかなか難しいでしょう。

ただ、がん治療の関係者の中では、効果が認められている標準治療(3大治療)を基本とする意見の方が多いので、無理に自由診療を選択する必要も無く、保険診療での治療を前提とするのであれば、治療費の経済的損失は高額療養費制度の上限額で考えておくと良いでしょう。

治療費以外の支出はいくら掛かるのか

がんは治療費以外にも様々な出費があります。

代表的なものを理解しておきましょう。

■1. 入院雑費(差額ベッド代、食事代、その他雑費)
がん部位や進行状況などにより異なるのは当然ですが、がんの入院は平成29年度では全体の平均で約16.1日となっています。

入院時の雑費も、治療に専念する為に個室や2人部屋を選んだ場合、差額ベッド代が1日平均約5000円、食事代が1日780円掛かるので、その他の消耗品等の雑費を含め1日1万円としたら、16日間の入院で16万円程必要になります。

■2. 通院交通費
その後、退院して治療を続ける場合は、その交通費が必要となってきます。

放射線治療を受ける場合は、連日の治療や遠方に出向いて治療という事もあり得るので、多い人では交通費だけで年間2~30万円程掛かるケースもあります。

■3. 医療用タイツやウイッグ
リンパ浮腫(リンパ液の流れが悪くなりできるむくみ)を改善予防する為の医療用タイツの購入や、抗がん剤の副作用で髪が抜けウイッグ(かつら)の着用が必要となる場合があります。

医療用タイツは2~3万円程しますが、リンパ浮腫の場合は保険適用となるので、自己負担はそう大きく掛からないでしょう。

ただ、ウイッグは安いものは数千円程度でありますが、自然な質感を求める場合は何十万円もするものもあります。

自治体によっては医療用ウィッグの購入に助成金を出している所もありますが、まだまだ扱っている自治体は少ないのが現状です。

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最終更新:6/17(月) 18:00
マネーの達人

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