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新ゾンビ企業が続々!? 日本を滅ぼす企業の後継者不足

6/17(月) 20:20配信

LIMO

以前のコラムで日本がだんだん貧乏になってきているという話を書きましたが(『日本人が貧しくなったワケ。もうアジアでもトップではない…』)、今回はミクロの視点で日本企業が解決しなければならない点を考えてみます。

友人が経営者含みでヘッドハントされたが・・・

食品メーカーに勤務する旧知の友人(A君)が、同業界の某上場企業(B社)にヘッドハントされました。本人は業界経験も長く、業界では食品流通のプロとして知る人ぞ知る人物です。友人もそろそろ転機と考え、B社との面談に臨みました。

B社はオーナー企業ですが、すでに経営と資本は分離しており、株主もオーナー家族はおらず、その元会長も役員ではありません。しかし、創業家直系の元会長ですので、社内では隠然とした力を持っており、役員人事や経営方針の決定は元会長の承認がないと進まない体質の典型的な日本企業です。

A君の面談相手は元会長と人事部長でした。この状況では、元会長がOKと言えば即決で合格です。面談ではいろいろ聞かれたようですが、元会長が関心を持っていたのは、A君がこれまで行ってきたマーケティング手法です。

A君は、既存メディアやSNSを駆使してかなりアグレッシブな手法で販促に成功し、売り上げを4倍増にした経験を話し、B社でも同じ手法で業容拡大に貢献できると力説したそうです。元会長は腕組みをしたまま、天井を見上げていたらしいですが。

結局、A君は不合格でした。A君によれば、彼のアグレッシブなマーケティング手法が元会長の琴線に触れなかったのではないかとのことでした。他の候補者と比較されたかもしれませんが、80歳近い元会長が2時間近い面談を何回もこなすのは難しいでしょうから、また決め打ちで候補者を探すのかもしれません。

残念な結果ではありましたが、B社に行かなくてよかったと思います。入社しても元会長が活躍中は院政が続きそうですし、経営者含みといっても何の確約もありません。加えて、A君のマーケティング手法が否定されているわけですからA君はB社で活躍することはできなかったでしょう。

結局、B社の元会長は新しい人材や戦略を導入したかったけれども、結果的には結論を先延ばししたにすぎなかったと言えるでしょう。

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最終更新:6/17(月) 23:00
LIMO

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