ここから本文です

【世界から】主婦もイクメンもつらいのだ オランダの家庭事情

6/18(火) 16:22配信

47NEWS

 オランダ在住の私は日本の友人たちから、しばしば次のようなことを言われる。それは「ライフ(生活一般)とワーク(仕事)のバランスがうまく取れているんでしょう? いいなあ」であったり、「女性も仕事と家庭の両立が難なくこなせるのよね」だったり。そして、言葉の頭に枕ことばのように漏れなく付け加えられえるのが「ヨーロッパでは」だ。

 うらやましがられるのは、正直悪い気はしない。しかし、私はこのような言葉を耳にするといつも決まってまごついてしまう。何というか素直に喜べないのだ。

 「そのとおり!」と相づちを打てる訳でも「そんなことないよ」と否定してみせることもできない…。なぜなら、現実はそんな簡単な図式ではないから。答えにためらっている私に、彼ら彼女らはため息交じりで決まってこう言うのだ。「それに比べて日本ときたら…。いつになったら、ヨーロッパ並みになるんだろう?」。

▼オランダ人の誇りを支えるもの

 私が住んでいるオランダの面積は日本の九州ほど。ヨーロッパでも小国になる。国としてのメジャー度だけで言えば、隣国のドイツ、そしてフランスやイギリスなどには正直負けている。しかし、オランダ人たちは自国に対して高い誇りを持っている。それを端的に表しているのが次の言葉だ。

 「神は世界を作ったが、オランダは俺たちオランダ人が作ったんだ!」

 彼らがそこまで言うのにはもちろん理由がある。積極的な干拓を実施し続けた結果、現在では国土のおよそ2割を「ポルダー」と呼ばれる干拓地が占めている。そして、15世紀から17世紀中ごろの大航海時代には帆船を駆って世界中へ赴いて得た産品による貿易で経済的に豊かになるだけでなく、世界中の人を分け隔てなく受け入れたことでレンブラントやフェルメールを代表とする芸術など文化も花開いた。いわゆる「オランダ黄金時代」だ。近代以降も、ハイテクを駆使した農業を中心に輸出入に手腕を発揮し、国内総生産(GDP)の世界ランキングでは常に上位20位以内に入り続けている。これは「ライフとワークのバランスを保つのにたけているゆえだ」とオランダ人たちは自慢する。

1/3ページ

最終更新:6/18(火) 16:22
47NEWS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ