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WECのハイパーカークラスに参戦表明のアストンマーチン、”巨人”トヨタに挑戦「勝てないと思ったなら参戦しない」

6/18(火) 16:10配信

motorsport.com 日本版

 WEC(世界耐久選手権)の2020-2021年シーズンから、最高峰クラスはハイパーカークラスになる予定だ。このクラスには、アストンマーチンとトヨタが、すでに参戦を表明している。

【フォトギャラリー】アストンマーチン・ヴァルキリー

 アストンマーチンはハイパーカー”ヴァルキリー”をベースにしたマシンで、WECハイパーカークラスに参戦するとしている。このヴァルキリーについて、アストンマーチンの代表であるアンディ・パーマーは、”ムーンショット”と表現。月に行くように、壮大な計画であり挑戦であると語った。

「我々はトヨタに厳しい試練を与えるつもりだ。ただ、それが巨人に挑むのと同じようなものだということに、疑いの余地はない」

 そうパーマーはmotorsport.comに語った。

「アストンマーチンは小さな会社だが、トヨタに対抗してレースを行うことで、その力を見せようとしている」

 パーマー曰く、WECのプロモーターであり、ル・マン24時間の主催者でもあるフランス西部自動車協会(ACO)が発表した新しいハイパーカークラスのレギュレーションにより、限られたリソースしか持たない小さなメーカーでも、戦うことができるようになるという。

「ルールには、手段が書かれているだけだ。小切手とは違う」

 そうパーマーは語る。

「これはル・マンだ。勝利が保証されているわけではない」

「錯覚しているわけではない。我々の選ばれたパートナー、我々のエンジニア、技術者、そしてもちろんドライバー……全てのあらゆる努力と決意が必要なのだ。しかし、アストンに勝つチャンスがないと思ったのなら、我々がやってくることはないだろう」

 この2020-2021年のレギュレーションでは、市販車ベースのマシンとプロトタイプの2種類のマシンが参戦できることになっている。アストンマーチンの計算によれば、市販車ベースのマシンを作り上げた方が、より安価に競争力を手にできるはずだという。

「我々の場合は、プロトタイプを作り上げるよりも、ヴァルキリーに変更を加える方が安いのだ」

 そうパーマーは語った。

 なおアストンマーチンの副社長であるデビッド・キングは、新しい規則によってスポーツカーレースが「黄金時代を迎える」可能性があると語った。

「新しい規則の美しさは、目標とするラップタイムに合わせることができるよう、理に適ったモノになるよう、設計されているということだ」

 そう彼は説明する。

「このプロセスに関わる全ての人の目的は、多様性、そして様々なマシンが激しく競争し合うという黄金時代を取り戻すことだ。それはこのスポーツにとって、とてもエキサイティングなことだと思う」

 この新たな規則は、市販車をベースとしたハイパーカーだけではなく、レーシングプロトタイプも走らせることができる。またいずれのタイプでも、ハイブリッドの搭載/非搭載も選択可能だ。これら様々なタイプのマシンのパフォーマンスを均一にするために、バランス・オブ・パフォーマンス(BoP)システムが活用される。

Gary Watkins

最終更新:6/18(火) 16:35
motorsport.com 日本版

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