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吾妻山 噴火警戒レベル1に 観光復活へ期待高まる

6/18(火) 10:34配信

福島民報

 吾妻山の噴火警戒レベルが引き下げられた十七日、地元の観光関係者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。夏山登山のシーズンを迎える中、昨秋以降、通行止めとなっていた磐梯吾妻スカイラインの再開通が決まり、「今度こそ多くの人に豊かな自然を満喫してほしい」と観光復活へ願いを込める。

 「今の状態が続いてほしい」。レベル引き下げの一報に高湯温泉観光協会の遠藤淳一会長(64)=吾妻屋=は切実な思いを明かした。

 四月二十二日に噴火警戒レベルが2から1に引き下げられた矢先の五月九日、再びレベルは2となった。東北絆まつりとの相乗効果による誘客を見込んでいただけに、ショックは大きかった。「来年の五輪までには何とかなってほしい」と長期戦を覚悟していた。

 高湯温泉観光協会によると、昨秋の磐梯吾妻スカイライン全線通行止めで高湯温泉を訪れるライダーや登山客が減少した。共同浴場「あったか湯」の利用者も以前ほどのにぎわいはない。「昨年は紅葉を見てもらうことができなかった。今年は夏から秋の紅葉に向け、一層PRしたい」と力を込めた。

 福島登山ガイド協会の斎藤俊一事務局長(67)=福島市=は「夏の登山が本格化する中での引き下げは絶好のタイミング。紅葉の季節にかけて全国から多くの登山客が見込まれる」と喜ぶ。「一日も早い浄土平からの登山道の規制解除も期待したい」と語った。

 サクランボが旬を迎えた果樹園関係者から喜びの声が上がった。

 福島市飯坂町のあづま果樹園の吾妻一夫社長(72)は「待ちに待った再開通」と満面の笑みを見せた。観光名所のスカイラインが通行止めになり、果樹園への観光客が減った。「会津方面からの多くの人に来てもらいたい」と期待を寄せた。

■浄土平レストハウス 来月中旬に再開

 県は磐梯吾妻スカイライン沿いにある県浄土平レストハウスを七月中旬に再開する。

 当初は休憩スペースのみ開放する。近日中に運営事業者を公募し、飲食の提供や土産物の販売再開を目指す。昨年九月の噴火警戒レベル引き上げに伴い中断していた噴石被害を防ぐ屋根・外壁の修繕、内装の改修は、年内完了を見据える。

 スカイラインの再開通に合わせ、浄土平駐車場のトイレの使用を再開する。駐車場は普通車約百五十台分の駐車が可能になる。

 県によると、レストハウス近くの浄土平ビジターセンターと福島市浄土平天文台も七月中旬の再開を予定している。

 福島市は十七日、市のホームページや会員制交流サイト(SNS)で観光客や登山者に通行規制や入山時の注意点などを呼び掛けた。職員が仁田沼、女沼、男沼など七カ所の登山口に設置した火山周辺規制を伝える看板の撤去を開始した。

最終更新:6/18(火) 10:34
福島民報

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