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完成後に自殺…約4時間の大作が日本公開

6/18(火) 12:18配信

シネマトゥデイ

 映画完成後に自ら命を絶った29歳の新人監督フー・ボーの、長編デビュー作にして遺作となった『象は静かに座っている』の日本公開が決まった。11月にシアター・イメージフォーラムほかにて公開される。

【写真】『象は静かに座っている』

 作家としての顔も持つフー・ボー監督が、自身の著書「大裂」の中で、最も気に入っているという短編「象は静かに座っている」を映画化。ハンガリーの鬼才タル・ベーラを師と仰ぐフー・ボーは、日中の自然光にこだわったライティングや登場人物の立ち位置、長回しのカットやカメラアングルの細部にまでこだわり、上映時間3時間54分の大作を作り上げた。

 年齢・性別の違う4人のある1日を描いている。暴力で自分を守る男、将来の目的を見いだせない少年、教師と関係を持つ少女、家族に突き放された老人。場所は中国。炭鉱が廃れ世間に見放された小さな田舎町にいる男女4人は、生きることに疲弊しながらも、いまを抜け出す希望の光が差し込む瞬間を待っていた。そんな時、1日中ただ座り続けているという奇妙な象の噂がくすぶり続けていた4人の心を魅了。象が座る答えの先に、無意味な日々の終わりを求めて歩き出す。

 生前、フー・ボー監督は、アメリカの小説家コーマック・マッカーシーの言葉からの引用である次の文章が、生涯をささげて魂を燃やし尽くした本作の主題でもあると語っていたという。「世界の美しさには秘密が隠されていると彼は思った。世界の心臓は多大な犠牲を払って脈打っており、世界の苦悩と美は様々な形で均衡を保ちながら関連し合っていて、思慮の入る余地のないこうした欠落の中、究極的には一輪の花の幻影を得るために、多くの生物の血が流されるかもしれないのだ」(編集部・小松芙未)

最終更新:6/18(火) 12:32
シネマトゥデイ

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