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久保建英「リミッター外れた」3人抜きも最年少ゴール更新ならず「本当に悔しい」

6/19(水) 6:05配信

スポーツ報知

◆南米選手権1次リーグC組第1戦 日本0―4チリ(17日、ブラジル・モルンビースタジアム)

【写真】久保イマドキ…ダメージジーンズに白ポロ

 FIFAランキング28位の日本代表は、1次リーグ初戦で大会3連覇を狙う同16位のチリに0―4で完敗した。初先発したMF久保建英(18)=Rマドリード=はトップ下でフル出場。3人抜きでゴールに迫ったがシュート2本に終わり、金田喜稔の最年少ゴール記録(19歳119日)更新はお預けとなり、悔しさをにじませた。20日(日本時間21日)にウルグアイと対戦する。

 2点ビハインドの後半20分。久保は「リミッターが外れた」と一気に加速した。中山とのワンツーパスを受けた瞬間、「何も考えずにするするっと」と相手の主力MFビダル(バルセロナ)のスライディングをかわした。小刻みなドリブルでさらに2人を抜き去り、左足のシュートまで持ち込んだ。サイドネットに外れた瞬間、両手を思い切り地面にたたきつけ、「本当に悔しい。あそこで決めていれば、流れをググッと引き寄せられたと思いますし、後悔しています」と感情を吐き出した。

 日本代表はこの試合まで南米大陸で未勝利(2分け8敗)。初勝利を託され、トップ下でA代表初先発した。「引っ張っていく立場ではないけど、足を引っ張るわけでもない」。開始6分には代表で初めてFKを蹴り、12分には股抜きで相手をかわした。先制点を献上した場面ではパラグアイ人の主審にスペイン語で詰め寄るなど、チームの先頭に立った。代表2戦目とは思えない風格。森保一監督(50)は「得点には絡めなかったが、相手の守備を混乱させるプレーをしてくれた」と評価した。

 「A代表初先発の18歳」としては及第点。それでもレアル・久保に残った思いはただ1つ。「本当に悔しい」だった。

 「敗戦で今に生きている試合はない」という信念を持つ。この日は最後までゴールに迫ったが、ビダルの広範囲のマークによって“消える時間帯”が増えた。シュート4本で1ゴールを挙げたFWサンチェス(マンチェスターU)と比べ、決定力は劣った。3連覇を狙う王者に、世界レベルを思い知らされた。

 1年前の18年6月19日、ロシアW杯1次リーグ初戦。日本はコロンビアとの激闘を2―1で制し“サランスクの奇跡”を成し遂げた。U―19日本代表の一員として、日本代表のサポートメンバーを務めた久保は観客席からピッチを見つめた。「いつかこうなりたい」。国を背負って戦う重みに震え、課題だった攻守の切り替えや守備を見つめ直す契機となった。目標としてきたA代表に上り詰め、“白い巨人”の一員にもなったが、勝利はかなわなかった。

 試合終了の瞬間、両手を膝につき、「チームを助けるプレーができなかったことが非常に腹立たしい」と唇をかんだ。大敗の中で光明を示したが、久保の中にはただ「悔しさ」だけが残った。(田中 雄己)

 ◆久保の年代別の世界大会 17年にU―20W杯(韓国)、U―17W杯(インド)と2度の世界大会に出場。15歳で飛び級で臨んだU―20W杯では、1次リーグ(L)初戦の南アフリカ戦で決勝アシストをマーク。だが第2戦ではウルグアイに0―2で敗戦し、決勝トーナメント(T)1回戦でも同じ南米勢のベネズエラに延長戦の末、0―1で敗れた。U―17W杯では1次L初戦のホンジュラス戦で1得点を挙げたが、これが世界大会では唯一の得点。決勝T1回戦で優勝したイングランド相手に0―0からPK戦の末敗れた。久保自身、主要な世界大会ではウルグアイ戦の2点差が最大点差になる。

最終更新:6/19(水) 7:13
スポーツ報知

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