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フェイスブックのグローバルコインは「仮想通貨ではない」。著名経済学者の見解

6/18(火) 17:30配信

CoinDesk Japan

仮想通貨に対して懐疑的なことでも知られる著名経済学者、ヌリエル・ルビーニ (Nouriel Roubini)氏は、ソーシャルメディア大手フェイスブック(Facebook)が近々発表する予定の仮想通貨「グローバルコイン(GlobalCoin)」が実際には仮想通貨ではないとの見解を示した。

2007年、2008年の金融危機を予見したルビーニ氏は以下のようにCoindeskに語っている。


「(グローバルコインは)ブロックチェーンと全く関係がありません。完全に私的かつ中央集権的で、統制されており、少数の許可されたノードによって検証・承認される。これのどこかが暗号的、もしくはブロックチェーンなのでしょうか?」


フェイスブックはグローバルコインを支援する企業を十数社集めたと最近報じられた。VISA、マスターカード(Mastercard)、ペイパル(PayPal)、ウーバー(Uber)など同プロジェクトを支援する企業は、それぞれ約1000万ドル(約11億円)の資金を投入し、運営コンソーシアムのメンバーとして参画する。グローバルコインは、複数の法定通貨に裏付けられるステーブルコインとして発行されるようだ。

同氏はグローバルコインの詳細がまだ不明だということを認めつつも、フェイスブックが「プルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work)」や「プルーフ・オブ・ステーク(proof-of-stake)」といった、一般的なブロックチェーン技術をグローバルコインに利用する可能性は低いと指摘している。「彼らに利用する理由があるだろうか?」と同氏は疑問を呈した。

仮想通貨コミュニティーの中には、グローバルコインを仮想通貨と呼ぶことに対して批判的な人も多いが、ルビーニ氏は「仮想通貨信者」の考えにも完全には同意していない。


「エンタープライズによる分散型台帳技術(DLT)は、名ばかりのブロックチェーンです。その点において、仮想通貨支持者の一部は同意するかもしれません」


同氏は以下のように締めくくった。


「しかし、公的、かつ非中央集権型で、トラストレス(信頼が不要)なブロックチェーンは、夢物語だというのが私の見解です。そのため、本質の99%において私と仮想通貨支持者の意見は一致しません」

最終更新:6/18(火) 20:32
CoinDesk Japan

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