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さだまさしと藤巻亮太が、被災地に歌を届ける理由…「偽善だ」と言われても

6/18(火) 17:15配信

J-WAVE NEWS

J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組『J-WAVE SELECTION』。毎月第3日曜は、震災復興プログラム『Hitachi Systems HEART TO HEART』(ナビゲーター:藤巻亮太)をお届けしています。6月16日(日)のオンエアではミュージシャンのさだまさしさんをお迎えし、「歌の力をどう復興に役立てるのか」考えました。

トーク音源も!さだまさしと藤巻亮太が語る

【『Hitachi Systems HEART TO HEART』(毎月第3日曜 22時-22時54分)】

音楽は「人の心を、ちょっと揺らすくらいの力はあるかもしれない」

さださんは、国内外の大規模災害の復旧現場などでボランティア活動をする個人や団体に対し、物心両面からの支援を提供するための「風に立つライオン基金」の設立や、被災地を支援するチャリティコンサートなどの活動を続けています。

今回、藤巻は気仙沼大島で仕出し屋を営む菊田玲子さんを取材。菊田さんは東日本大震災から間もない頃、さださんが気仙沼大島でおこなった慰問ライブに励まされたそうです。慰問ライブの会場となった気仙沼大島小学校の体育館を訪ねて当時の話を訊きました。

菊田:さださんはすごくユーモアを交えて、「今回は無料だけど、ちゃんとどこかでやると何千円する、けっこう高いコンサートなんだよ」と話したりして、すごいおかしくて(笑)。さださんはそのときの状況を考え、私たちのことを考え、そのうえでのコンサートだったんだなと思います。トークであったり歌であったり。

さださんの『関白宣言』をワンフレーズ聴いただけで泣いている様子を見て、「なんで『関白宣言』で泣いてるの?」とさださんが冗談を言う場面もあったそうです。

菊田:『関白宣言』が何かの琴線に触れて、それが(自分の思いと)リンクするものがありましたよね。当時、私たち母親は子どもたちの前ではとにかく泣いてはダメだとすごく思っていたけど、さださんのコンサートで解放されるというか、忘れられるというか、緊張が解けるというんですかね。「こうしてなくちゃ」という気持ちが緩む部分があったように思います。あのときも音楽を通して、さださんの温かさや人柄に触れられた、そんな気持ちがしています。

さださんは「このときのことを鮮明に覚えている」と振り返りました。

さだ:大島に小さな港があるんですけど、ここに津波でフェリーが打ち上げられていたんです。僕がそこにたどり着いたときは、フェリーの舳先をくぐるようにして小学校の体育館に行きましたね。そのときに胸が押しつぶされそうになったんですけど、行ってみると子どもたちは子どもらしく走り回っていました。

さださんはそれ以前から、「何もかも流されてなくなってしまっているから、あったらいいなというものを送ろう」と考え、被災地の子どもたちに画用紙やお絵かき帳、シャボン玉、ゲームなどを、また大人たちにも必要なものを順次送っていたそうです。

さだ:この日は各地の避難所から全部で600人くらいの方が集まってくれました。こういうときって、僕らが被災者の人と同じ痛みなんて感じられるわけがないじゃないですか。だから「痛みを感じようとする必要はない」と考えていて。でも一緒に泣くことはできる、一緒に笑うことはできる。それだったら一緒にできるんじゃないか、そんな感じでした。あとは、お客さんの顔を見ながら「この人も大変だったんだろうな」と思いつつ、言葉に体温がこもっていれば必ず反応があるから、歌を聴いて泣いたり笑ったりして、「初めて笑った」と言われると良かったと思うし、「初めて泣いた」と言われると、動かなくなった心がちょっと動いたんだなという安心感を持ちました。

「人間ってショックがあると心が動かなくなる」とさださんは続けます。

さだ:心が音楽でちょっと動くと体が動くんです。体が動くと人間は何かを見つけて働くんですよ。そして、働くとくたびれるから、夜寝られるんです。夜寝られると元気が湧いてくるんです。だから、まずは心が動くことから始めないといけない。音楽なんて本当に何の役にも立たないけども、もしかしたら何人かの人の心をちょっと揺らすくらいの力はあるかもしれないとあの震災で教わりましたね。

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最終更新:6/18(火) 17:15
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