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U20の「世界2位」に高まる期待…逸材ひしめく韓国代表の“黄金世代”

6/18(火) 20:15配信

SOCCER KING

 アジア勢として初優勝の快挙は成し遂げられなかった。

 FIFA U-20ワールドカップ ポーランド2019の決勝戦で、U-20韓国代表はU-20ウクライナ代表と対戦し、1-3で敗れた。

 試合は5分、韓国の選手がペナルティエリア付近で倒されたあと、主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定でPKを獲得。これをイ・ガンイン(バレンシア)が決めて先制。だが、この早い時間での先制点が、韓国の試合運びを難しくさせた。

 その後の展開はウクライナが完全にゲームを支配。34分に同点弾が決まって1-1。後半に入ってもウクライナ優勢に変わりはなく、52分、89分に韓国は追加点を奪われた。

 アジア勢としては1999年大会の日本以来の決勝だったが、初優勝は果たせなかった。韓国のチョン・ジョンヨン監督は試合後の会見で「前半で早く得点を決めたあと、選手たちが全体的なバランスを取ろうとしたのか、下がり気味に試合を進めてしまった。給水タイムにこれだけ下がってしまってはセットプレーを与えてしまうので、ラインを上げていこうと伝えていた」と振り返っている。

決勝戦はテレビ局3社が同時生中継…合計視聴率は30.4%に

 思いがけない形で先制点が転がり込み、その後の試合運びやゲームプランを明確にできなかったことが敗因と分析した。韓国のサッカー専門サイト『フットボリスト』も「先制点を決めながらも、相手に主導権を握られての敗北だっただけに、悔しさは大きい」と伝えている。

 ここまでの韓国の戦いぶりを振り返ると、まさに死闘の連続だった。グループFに入った韓国は初戦のポルトガル戦に0-1で敗れ、グループリーグ突破に暗雲が立ち込めていた。だが、2戦目は南アフリカに1-0で勝利。3戦目は強豪アルゼンチンを2-0で退け、グループ2位で決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント1回戦の相手はアジアのライバル日本。試合は韓国が1-0で日本を下してベスト8へ進出した。準々決勝の相手はセネガル。試合はVARが7回も飛び出して判定が覆るなど、一進一退の攻防が続いた。90分の時点でセネガルリードの1-2で試合終了かと思われたが、アディショナルタイムに韓国がCKから劇的な同点弾を決める。延長戦は韓国が追加点を決めたが、後半アディショナルタイムに再びセネガルに追いつかれて3-3。その後、PK戦で勝利した韓国が準決勝に進出した。そして、準決勝ではエクアドルを1-0で下し、1983年以来の36年ぶりのベスト4入りを果たした。

 決勝戦の結果を見る限り、ウクライナの実力のほうが一枚上手だったのは、試合内容を見ても明らかだった。そもそも20歳以下の韓国代表は、好成績を期待されていなかった。それだけに今回の準優勝は韓国内では快挙として伝えられている。

「韓国、ウクライナに1-3の逆転で敗北“悔しいがよく戦った!”」(『news1』)

「ポーランドで新たな歴史を作ったU-20太極戦士たち、韓国サッカーの未来を照らす」(『ニュースピム』)

 韓国内ではこの試合をMBS、SBS、KBSのテレビ局3社が同時生中継しているが、『デイリーアン』によれば、合計視聴率が30.4%だったというのだから、いかに国民の関心が高かったのかがうかがえる。

今大会での韓国の快進撃を伝える際、もっとも話題になっていたのがバレンシア所属のイ・ガンインだった。それもそのはずだ。先輩たちを差し置いて、18歳ながらエースナンバーの背番号10を託され、実力通りに2ゴール4アシストを記録。アジア人として初めて大会MVP(ゴールデンボール)に輝いたからだ。

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最終更新:6/18(火) 20:15
SOCCER KING

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