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「全額返して」「地区にほとんどお金なく」と困惑 前区長が積立金1500万円着服、破産申請で打つ手なし? 佐賀・唐津

6/18(火) 12:18配信

佐賀新聞

 佐賀県唐津市厳木町本山地区(125戸)で、5月末まで区長を務めていた男性(79)が、2001年の区長就任以降、地区住民から集めた積立金を着服し、その総額が約1500万円に上ることが17日、関係者への取材で分かった。地区は男性に全額返金を求めているが、男性は破産の手続きに入るなど返金の見通しは立っておらず、現区長名で唐津署に被害届を出すなどの騒ぎになっている。

 地区役員によると、積立金は、公民館の修繕費や神社の維持費などの名目で住民から集金。男性が区長に就任した2001年当時、3つの口座に計約1千万円の残高があったが、男性は02年までに全て引き出した。それ以降、03~18年までの積立金約500万円も着服した。着服した金の使い道は分かっていない。

 地区には会計役がいるが、印鑑や通帳は男性が所有するなど、事実上の会計役を担っていたといい、毎年の監査の際は通常必要とされる通帳ではなく、残高証明の書類を持参し、監査を行ったように見せかけていた。残高証明の書類も偽造していた可能性もあるという。

 今年5月中旬、通帳を示さないなど不自然な会計業務を不審に思った住民が男性を問いただし、着服が発覚。その後開かれた地区の臨時総会でも男性は着服を認めた。男性は返金の意思を示し、地区との間で支払い方法について合意していたが、6月8日以降連絡が取れなくなり、14日に予定されていた1回目の支払いもなかった。

 男性の代理人弁護士によると、男性は複数の金融機関にも負債があり、負債総額は着服した積立金を含め約1623万円になるという。弁護士は「(支払い合意の)その後の状況で支払いが難しくなった。破産手続きの準備をしている」としている。

 地区では15日に唐津署に被害届を提出。地区の役員は「全額返してほしいが、(破産されては)もう打つ手がない。地区にはほとんどお金がなく、弁護士も雇えない」と困惑した様子で話す。

最終更新:6/18(火) 15:15
佐賀新聞

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