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日本ツアーの選手は海外メジャーでなぜ通用しない? 飛距離以外の課題は?【記者の目】

6/19(水) 12:00配信

ゴルフ情報ALBA.Net

今年の「全米オープン」はゲーリー・ウッドランド(米国)のメジャー初優勝に終わった。4日間安定したプレーに加え、神がかり的なパット、アプローチも勝利に貢献。栄冠に輝いた。

タイガーの赤がペブルビーチに映える【写真】

2位に終わったのはブルックス・ケプカ(米国)。大会3連覇と、5月の「全米プロゴルフ選手権」に続くメジャー2連勝がかかった大一番でも強さを見せたが、あと一歩及ばず。メジャーハンターは7月の「全英オープン」で次のチャンスを狙う。

日本勢では松山英樹が決勝ラウンドだけで13バーディを奪うなど上位を伺う位置でのプレーを続けたが、大きなミスがトリプルボギー、ダブルボギーにつながり、またしてもメジャー制覇を逃したが、その距離は近くなっていると感じる内容だった。

松山以外の日本勢は、今平周吾、堀川未来夢、市原弘大と3人が日本で行われた最終予選会を通過して出場したが、予選通過ラインのトータル2オーバーに届かず、2日間で姿を消した。日本のメジャー「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の翌週だったというのもあり、長距離移動や時差ボケなどで十分な準備ができなかったのも一因だったによう見えた。

予選落ちをしてしまってはすべてがいいわけに聞こえるかもしれないが、やはり過密日程というのはあったと思う。世界最高峰の大会に臨むためには、精神、肉体ともにピークの状態をつくりあげなければ、通用することはない。多くの選手が前週の土日に練習ラウンド、それ以前から準備している選手もいるなか、1ラウンドや2ラウンドの練習ラウンドでは太刀打ちできないのも仕方ない。

今平はこれで海外メジャー6回目の挑戦だったが、長時間の移動のあとは体のむくみや、手のむくみなどでフィーリングが変わってしまうと話す。「スイングが振り切れない感じがあります。飛距離も日本よりも落ちてしまう」としたが、確かにドライバーの飛距離が落ちているのは一目瞭然だった。

日本のメジャーで初優勝を果たし乗り込んだ堀川も飛距離アップの必要性を実感したという。「すぐに海外ツアーでやりたいというのはムリだと思う。将来的にはと思うが、まずはスイングのスピードを上げて飛距離を出さないとかなわない。ぼくの実力ではムリだった」と、初メジャーは厳しい結果。長いスパンで飛距離含めてすべてのレベルアップを考えるとした。

市原も飛距離不足を課題として挙げるが、「それだけではない」とあらためて実感した。「飛距離は変わっても10ヤードくらいで、ボクが前に行くこともあった。練習ラウンドでポール・ケーシーと回ったけど、本人はミスでも、そとからはそれがわからない。ミスに強い、そういう球をうつための強い体が必要」と、パワーアップ=飛距離だけでなく、球を強くするという点でも、体の面を鍛える必要性を痛感した。

飛距離アップだけでなく、ミスショットの質を変えることで、戦えるという実感がわいている市原。「単純に距離ばっかりに目がいってしまうと、他が崩れてしまうこともある。もっと海外に来られるようにやっていきたい」と、目指すべき道はわずかだが見えてきている。

昨年は日本最終予選会から出場した秋吉翔太、星野陸也(ウェイティング1番目から繰り上がり)も予選落ち。今年も、日本最終予選会から繰り上がりで出場したチャン・キム(米国)を含め、4人の日本ツアーメンバーが予選落ち。壁を壊して決勝ラウンドに進むためには何が必要なのか。

“日本メジャー”が世界一決定戦の前の週から移動可能ならば、早めに入って調整することもできる。3年前の大会で予選突破をした谷原秀人と宮里優作や、15年大会に出場した川村昌弘らは欧州ツアーに腰を据えて懸命に戦っている。世界との差を埋めることが日本ツアーの命題ならば、今回出場した選手たち、過去に挑戦した選手たち、テレビ解説で毎年大会のリポートを現地から届けるJGTOの青木功会長らが、じっくりと対策を練ってもいいのではないか。(文・高桑均)

(撮影:岩本芳弘)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:6/19(水) 12:00
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