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ディズニープリンセス、運命の人と出会ってからおよそ何秒で恋に落ちるのか 「白雪姫」など13作品を調査

6/19(水) 11:00配信

エキサイトミュージック

映画「アラジン」が好調だ。ディズニーのクラシック・アニメを原作とする実写作品は、これまでも何作か公開されているが、その中でも今回は特に人気のある「アラジン」ということで、注目度もかなり高いようである。

というわけで、今回はそんなディズニー映画について調べていきたい……ところなのだが、あらかじめ書いておくと、この記事は一部のディズニー映画について軽くネタバレを含んでいる。

ネタバレといっても「ディズニー映画の結末にもふれている」程度のものだが、まっさらな気持ちで映画を観たいという方、まだ観ていない作品があって楽しみにされている方は、やや注意しながら読んでいただければ幸いだ(なお、扱うのはディズニープリンセス作品のみである)。

そういうわけで、音楽や映画についてなんとなく数字で見ていく本連載、今回の調査テーマはずばり「ディズニープリンセス、運命の人と出会ってからだいたい何秒ぐらいで恋に落ちるのか」である。

運命の人と出会うまでにどれくらい時間がかかっているのか
今回は、数あるディズニー作品の中でも、公式で「ディズニープリンセス」として認定されている13作品を見ていきたい。

ディズニー最古の長編映画「白雪姫」から、最新作「モアナと伝説の海」まで、時代を超えて作られ続けてきたプリンセス作品だが、時代を超えすぎて今回の調査では「昔の作品と今の作品では、そもそもアニメの尺の長さが違いすぎる」という問題に直面した。

そのため、今回はプリンセスに公平を期すために、単純な分数ではなく「物語がどれくらい進んだところでプリンセスが運命の人と出会ったのか」を見ていこう。

※計測も映画開始ではなくプリンセス登場シーンからスタートしている

<運命の人に出会うまでが長い順>
1位 シンデレラ:65%
2位 ムーラン:39%
3位 眠れる森の美女:38%
4位 プリンセスと魔法のキス:29%
5位 美女と野獣:26%
6位 リトル・マーメイド:21%
7位 ポカホンタス / 塔の上のラプンツェル:19%
9位 アナと雪の女王:15%
10位 アラジン:7%
11位 白雪姫:5%

(※「メリダと恐ろしの森」「モアナと伝説の海」はロマンス要素が薄いためネタバレ回避も含めて除外)

最も運命の人(プリンス)に出会うまでが長かったのは「シンデレラ」。映画が半分を過ぎてもまだプリンスが登場しないという時間のかかりっぷりである。

ラブロマンスの王道として知られている本作だが、プリンスの登場が遅すぎるため実はラブロマンスのシーンはかなり控えめになっている。というより、一番多いのは「シンデレラと周囲の動物たちの労働」を描いたシーンであり、その意味でほとんど労働を描いた映画である。

2位には「父親の代わりに戦争に行く」という、子ども向けとは思えない過酷なストーリーで知られる「ムーラン」がランクイン。こちらも映画の前半(というかむしろ大半)は王子との恋どころか、男装したムーランが知恵を使って戦うシーンで占められており、全体的にかなり少年漫画のような展開を見せる作品である。ラストも「これは一応ラブロマンスなのか……?」というかなりギリギリの終わり方で、どんな方でも比較的見やすい作品だと言える。

逆に最も運命の人に出会うのが早かった作品が「白雪姫」だ。井戸を覗き込んだ瞬間に王子に出会う、というロマンティックな冒頭シーンから始まる本作だが、残念ながら本当に「出会っただけ」であって、その後エンディング30秒前まで王子は完全に不在である。

2番目に出会いが早かったのは、この秋に続編の公開を控える人気作「アナと雪の女王」である。こちらについては、アナと婚約しようとしたハンス王子を一旦運命の人としているが、実際のストーリーとは異なる部分もあるので、観ていない方は鑑賞して事実を確認して欲しいところである。

ディズニー“プリンス”、プリンセスに出会ってから恋に落ちるまでだいたい何秒なのか
では次に「プリンス」が何秒ぐらいで恋に落ちているのかを見てみよう。

「果たして人はいつ恋に落ちるのか」というのは人類の永遠の命題のような気もするが、ディズニー映画には、この命題を一瞬で解決する大変ありがたい特徴がある。そう、「恋に落ちると皆だいたい歌い出す」のである。

そのため、今回は「プリンスが歌い出した瞬間」「他人に好意を指摘された瞬間」「好意を自覚した行動を取り始めた瞬間」を、恋に落ちたとしてカウントした結果が以下だ。

<恋に落ちるのが早い順>
1位 白雪姫(プリンス・チャーミング)/眠れる森の美女(フィリップ) 0秒
3位 アラジン(アラジン) 8秒
4位 シンデレラ(プリンス・チャーミング) 100秒
5位 リトル・マーメイド(エリック) 313秒
6位 アナと雪の女王(ハンス) 403秒
7位 ポカホンタス(ジョン・スミス) 602秒
8位 美女と野獣(アダム) 1,744秒
9位 プリンセスと魔法のキス(ナヴィーン) 2,483秒
10位 ムーラン(リー・シャン) 2,816秒
11位 塔の上のラプンツェル(フリン・ライダー) 3,558秒

最も早いのは「白雪姫」の王子と「眠れる森の美女」のフィリップ王子で、時間は驚異の0秒だ。もはや会った瞬間からプリンセスのことが大好きである。

何度か該当のシーンを見返して「これは本当に恋に落ちていると言えるのか?」「一応少しは心の距離があるのではないか?」などと真剣に検討してみたが、その後の行動を見るに、どう考えても「最初から好き」としか思えなかったので0秒として計測させていただいた(ただし、眠れる森の美女の場合は、プリンセスが赤ん坊のときに対面して、やや難色を示しているシーンがある)。

基本的に一目惚れするプリンスが多いなかで、長い時間をかけて恋愛関係に発展したのが「塔の上のラプンツェル」のフリン・ライダーである。正確にはプリンスではなく王国一の泥棒と言われている彼だが、なかなか思ったことを口に出さず、鑑賞しながら「フリンはもう恋に落ちているのか?」「いやまだ心の距離があるな?」などと考えているうちにいつの間にかハッピーエンドを迎えており、まさに今回の調査泣かせの人物であった。

フリンに限らず、新しい作品ほどプリンスが「恋に落ちたかどうか」が判別しにくくなっており、やや現実味のある恋愛関係が描かれる傾向にあるようだ。

また「アナと雪の女王」のハンスを除いて、近年はほぼ一目惚れのような展開はなく「一人で苦労したプリンセスが最後にプリンスと出会う」よりも「プリンスとプリンセスが一緒に苦労して最後に結ばれる」作品の方が好んで作られているようである。

ディズニー“プリンセス”、運命の人に出会ってから恋に落ちるまでだいたい何秒ぐらいなのか
では、いよいよ本題のプリンセス側のデータを見ていこう。プリンスに比べ、プリンセスは恋に落ちるとほぼ確定的に歌い出したり、表情に出したりしてくれるので、非常に調査がしやすかった。その結果が以下である。

<恋に落ちるのが早い順>
1位 ポカホンタス(ポカホンタス) 0秒
2位 白雪姫(白雪姫) 35秒
3位 シンデレラ(シンデレラ) 273秒
4位 リトル・マーメイド(アリエル) 281秒
5位 アナと雪の女王(アナ) 403秒
6位 ムーラン(ムーラン) 735秒
7位 眠れる森の美女(オーロラ姫) 747秒
8位 塔の上のラプンツェル(ラプンツェル) 2,245秒
9位 アラジン(ジャスミン) 2,656秒
10位 プリンセスと魔法のキス(ティアナ) 2,701秒
11位 美女と野獣(ベル) 3,285秒

最も早いのはネイティブ・アメリカンの酋長の娘、ポカホンタス。映画「ポカホンタス」自体は、アメリカに初めてやってきたイギリス人と、そこに住む先住民との抗争とロマンスを描いた作品だが、彼女については一目惚れというよりも「初めて来た白人への興味」もありそうなため、0秒という数字はやや断定しづらいものがある。

そのため「一目惚れ」と断定できるのは白雪姫、シンデレラ、「リトル・マーメイド」アリエルの3人である。特にアリエルに関しては、ほとんど話したことのないプリンスを追いかけて声を売り渡すほどの行動力を見せており、個人的にはディズニープリンセスのうち最もバイタリティがあるのは、ぶっちぎりでアリエルだと思う。

逆に最も恋愛に対して慎重なのが、「美女と野獣」のベルである。2番目に慎重な「プリンセスと魔法のキス」のティアナと合わせて、彼女らに共通することは「運命の相手が(一身上の都合により)人間ではない」という点で、確かに恋に落ちるまでに普通より時間がかかるのも納得できる話である。

悪役と出会うまでにどれくらい時間がかかっているのか
では最後に、プリンセスがいつ悪役と出会ったのかを見てみよう。

作品によっては明確な悪役がいない場合もあるのだが、今回は「プリンセスやプリンスに攻撃を仕掛けようとした人物」を悪役として分類した。その結果が以下である。

<悪役に出会うまでが早い順>
1位 シンデレラ:0%
2位 塔の上のラプンツェル:1%
3位 眠れる森の美女:5%
4位 白雪姫/美女と野獣:6%
6位 アラジン:12%
7位 リトル・マーメイド:40%
8位 メリダと恐ろしの森:56%
9位 ムーラン:59%
10位 モアナと伝説の海:66%
11位 アナと雪の女王:70%
12位 ポカホンタス:73%
13位 プリンセスと魔法のキス:78%

最も悪役に早く遭遇したのは「シンデレラ」。2位のラプンツェルも含めて「育ての親が最も倒すべき敵」という大逆境から始まるプリンセスの2人組だ。

近年の作品では、クライマックスで初めて悪役と直接対決をすることが多いのに対し、初期の作品は「物語が始まるやいなや悪役が登場」というケースが多く、王子よりもはるかに活躍している悪役も多い。「運命の人にはなかなか出会わないが、悪役には即刻出会う」というプリンセスの世知辛い状況も、時代を経てだんだん変化しているようである。

今回の調査は以上である。調査テーマの関係上、あまり触れられなかったものの「メリダと恐ろしの森」「モアナと伝説の海」も、従来のプリンセス映画とは違った魅力のある作品なので、忘れずに興味を持ってもらえれば幸いだ。

■まいしろ
社会の荒波から逃げ回ってる意識低めのエンタメ系マーケターです。音楽の分析記事・エンタメ業界のことをよく書きます。

maishilo

最終更新:6/19(水) 11:00
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