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逢田梨香子が語る、ソロデビューへの思い「声優の活動でステージに立つ楽しさを知った」

6/19(水) 17:00配信

エキサイトミュージック

アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』などで知られる声優の逢田梨香子がこの度、ソロアーティストとしてデビューを果たす。声優活動から、歌唱力や声での表現力には定評のある彼女。ソロとして挑んだ今回の1st EP「Principal」は、5曲5種の様々なタイプやシチュエーションの楽曲たちが収録されながらも、どれも明日向きで前向きな曲ばかり。まさに今、駆け出そうとしている彼女の境地や心境ともリンクする。

「いつしか、アーティストと自分でもしっかりと言えるようになりたい」と、これから何色にでも染まっていきそうな、まさに1枚目にふさわしい今作を中心に話を訊いた。

歌を始めるにあたっての不安は「すごくあった」

――元々逢田さんは、「声優さんになりたい!」との強い思いがあり、このお仕事を目指されたとか?

逢田梨香子(以下、逢田):そうなんです。元々はお芝居に興味を持って。その中でも様々なジャンルがありましたが、声優さんの存在を知ったんです。

――そもそも声優さんのどの辺りに惹かれたんですか?

逢田:どんなキャラクターにでもなれるところですね。大人にでも子供にでも、動物にでもロボットにでも、なんにでもなれる。その活動の幅の広さに魅力を感じました。

――逆に「これ!」ってピンポイントよりかは、いろいろなタイプの声の演技や役をやってみたかったと?

逢田:ですね。

――そこから『ラブライブ!サンシャイン!!』への抜擢を通して、声優+歌に移っていくわけですが。

逢田:正直、最初にお声かけいただいた際には、まさかこんな風に自分が表に出るなんて全く想像もしていませんでした。

――当初は戸惑いも?

逢田:ありました。でも、あれをやったらダメ、これをやったらダメ、あれは出来ないなどの制限が全くないのがこの仕事の良いところだと自分に言い聞かせて(笑)。おかげさまで、写真集を出させていただいたり、ライブをやったり等々、この声優というお仕事をベースや軸に色々なことをやらせてもらいました。それによって自分的にもかなり視野も広がったし。それらの一つひとつがお芝居や表現の一部だと感謝しながらやらせていただいてます。

――歌うことに関してはいかがですか? 元々歌手になりたかったんでしたっけ?

逢田:いや、そこまでではなかったです。なので声優ながらこんなにたくさんの楽曲を歌わせてもらったり、ライブをやらせていただけるのはとても楽しかったし新鮮でした。

――歌を始めるにあたっての不安は?

逢田:すごくありました。それこそ最初にお声かけいただいた際には、「それって本当に自分にできるのかな……?」的な不安でいっぱいで。『ラブライブ!』の方々の活躍っぷりも知っていたし。「自分がそこまでのことが出来るのか?」のような不安や戸惑いはかなりありました。そこまで大きなステージにも立ったことがなかったですし。歌も当時は未経験で、ダンスもほとんどやったことがありませんでしたから。とは言え、確かにそんな戸惑いや迷いはあったものの、それ以上に「やらなければいけない!」。そんな使命感から「迷っている暇はない」と踏み出しました。そこからは気持ちを切り替えて、“どうせやるんだったら全て楽しんでやれ!”って姿勢になりましたね。

――前任の『ラブライブ!』のみなさんの活動に対する、2代目としてのプレッシャーは?

逢田:当初はありました。だけど活動していくうちに、「私たちは私たちであって、同じ作品だけど、別のグルーブだ!」と割り切り、逆にそこは私たちらしく自分たちの色を出して行こうと、みんなで団結力を高めてやらせていただいていました。

――それまで一切歌やダンスの経験がなかったのが信じられないほど、しっかりとした活動のように映りました。

逢田:実際歌ってみて、「ステージに立つってこんなに楽しいんだ!」との目覚めはありました。すごく“生きている”って実感が湧いてきて。やはりお客さんやファンの方々の反応を生で見れるのは、何物にも代えがたいものがありますから。あのメンバーやお客さんと一緒に作り出す一体感。あれは素晴らしいものです。そこから、「これからもステージに立ち続けていきたい!」と本気で思うようになりましたから。

――役の中のキャラクターが歌うのと自身が歌う、その両立は難しいものなんでしょうか?

逢田:どうなんでしょう? 私の場合、パフォーマンス中は自分ではなく、役になりきって歌ったり演じてます。もちろん役と自分という境目はあるんですが、もう一心同体というか。ステージ上に立っている時は、もう自分ではなく“役”なんです。気持ちが自然とそうなります。それこそ、もう何年も一緒に寄り添ってきた存在(『ラブライブ!サンシャイン!!』の桜内梨子役)なので、その付き合い方は自分でも熟知してますから(笑)。

――声優さんも歌も発声のみで表現する面では近しいものだったりするんですか?

逢田:もちろん違った部分も沢山ありますが、私がそのキャラクターとして歌う時はお芝居の延長との意識ですね。とにかく表現ということを前提に歌ってます。例えば、「この言い回しだったら、この子ならこう歌うだろうな」とか、「きっとここはこのようなアプローチで歌うだろうな」とか。そこに憑依するようになり切って歌うところが私の思う歌の面白さだったりするので。

ソロデビュー作品はいい意味で“色がついていない”
――そんな中、今回の「Principal」でのソロデビュー。お一人だけで歌うことに戸惑い等はありませんでしたか?

逢田:正直ありました。これまで一人で歌唱した経験がほとんどなかったもので。聴き返しても、“もう少し自立しなくちゃな……”と痛感したし(笑)。気持ち的にもしっかりしなくちゃいけない時期でしょうから。より一層責任感をもって挑まないと、と改めて思ってます。

――本作ではさまざまなタイプの歌唱に挑戦しており、かなり驚きました。

逢田:1曲1曲カラーが全く違いますからね。どの曲も楽曲に込められている気持ちに寄り添うように歌わせてもらいました。

――その「各曲に寄り添う」って表現、各曲からも伝わってきます。

逢田:その辺りがけっこう難しくて。意外と自分で自分のことを知らなかったんだな……と改めて気づくことも多々ありました。おかげさまで今回はかなり自分と対峙する機会が持てましたから。

――その自身と向き合うことで何か新たな発見があったりは?

逢田:どの曲もそうだったんですが、基本いただいた時から、歌うことに関しての違和感が全くなかったんです。それぞれ違ったタイプながら、どれも素直に自分の中に落とし込めたんです。そうそう。1曲だけ「I will」というバラードの曲があるんですが、この曲に関してのみ正直、当初は自分に歌えるか不安でした。

――しっかりと歌えていますが、主にどの辺りに不安が?

逢田:しっとりとしたバラードだし、大人っぽい曲だし、果たして私に歌えるのかな? って。でも歌詞が自分にとってより身近なものだったので、そこでグッと歌との距離が縮まりました。そんなに難しく考える必要なんてないんだって。

――これまでの流れから、元気ハツラツでややアニソンっぽい路線でくる予想でしたが、いい意味でナチュラルさがメインに出ていて驚きました。

逢田:ですよね。分かります。私自身、当初はどんな曲が来るか? も、全く分かりませんでしたから。自分で自分の個性も正直分からない感じだったので。これからこの1枚をベースに色々な自分なりの個性を探していけたらなって。今後どうなっていくか? はまだ分かりませんが、もっと新たな個性を今後は発見していきたいし、これはこれで今の私、逢田梨香子像が表せた1枚になったかなって。いい意味で作品に色がついていなく、これからどんな色にでも染まれそうな……そんな作品になったかと。

――確かに今後の可能性を非常に感じます。聴き手が思い思いの色をつけて行くのもおもしろそうです。

逢田:無理に色はつけずに、とりつくろわずに、今のありのままの自分を表現して、みなさんにお見せしているような。それが今回の作品のいいところなのかなって。

――今作は各曲バラエティに富みながらも、どこか一本同じ筋が通っている印象があります。いわゆるそれは、曲のタイプやシチュエーションは違うけど、進んでいったり、次に向かうといった類のもので。その辺りは各曲どこか共通しているな……と。

逢田:そうですね。ひとつの大きなテーマが感じられます。その中の各曲ではさまざまな物語があって。どの曲も前向きで明るいんですが、明るいだけじゃないというか。

――分かります。

逢田:切なかったり、不安だったり。それこそ今の私の心境がきちんと織り込まれていて。どれも等身大の自分に近いところはありました。各曲、楽曲提供して下さった方と相談し合いながら、歌詞やメロディを作っていったんです。いわゆる私が、「こういったタイプの曲が欲しい」とか「このような内容のことを歌いたい」みたいな話を各人に伝させていただいたんです。

――今作に於いては当初、「こんな作品にしたい」的なビジョンはあったんですか?

逢田:ありました。ここからデビューして前に進んでいく。そんな大きなテーマが欲しくて。1作目だからできることってあるじゃないですか。そこを大事にしたかったんです。

――デビュー作は基本一作のみですからね。1曲目の「FUTURE LINE」なんて“これから行くぞ感”が出てますもんね?

逢田:この曲に関しては始まりにふさわしい曲かなって。この曲に限らず、どれも歌唱も難しかったんですが、1枚を通して自分自身でも凄く楽曲に背中を押されたり、助けられた面があって。

――今後、逢田さんの歌手活動に関してもさまざまな色がついていきそうですね。

逢田:そうですね。もちろんまだ手探りな状態ではありますが、声優を軸に、ここから色々とさらに自信をつけて、いずれはしっかりと胸を張って「アーティスト」と言えるようになっていきたいですね。

ikeda

最終更新:6/27(木) 11:00
エキサイトミュージック

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