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大人になっても続く「普通じゃない」の呪縛 不登校経験者の苦しみ

6/20(木) 7:00配信

withnews

不登校の苦しさは、学校に行けない期間だけでなく、社会人になった後も続くことがあります。「学校に行けなかった自分は『下の人間だ』」。そんな思い込みから、不登校の経験にふたをして「自己否定感」を生んでしまう。人間関係に影響を与えることも……。「生きづらさから少しでも楽になってほしい」と話す教育社会学者でシューレ大学スタッフの朝倉景樹さんに話を聞きました。(朝日新聞記者・金澤ひかり)

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「不登校の苦しさ」可視化し発信

朝倉さんがスタッフとして関わる、不登校経験者たちが通う民間の大学「シューレ大学」の不登校研究会では、当事者や経験者を対象に「不登校の苦しさ」をネット調査しています。

不登校研究会は、シューレ大学のOB・OGを含めた18~40代半ばの十数人が、生きづらさなどにてついて議論を交わすなかで、メンバーから「不登校経験の苦しさにふたがされているような状況をどうにかしたい」という声があがったことがきっかけだといいます。

朝倉さんは「不登校については一定の理解が進み、社会も環境を整備しましょうという流れになっていて、それはとてもありがたい」とする一方で、「不登校経験はそれなりにしんどいんだけど、なかなか理解してもらえない」と話します。

苦しさの正体とは

「不登校経験の苦しさ」、その正体とは一体なんなのでしょうか。

朝倉さんは、多くの不登校経験者はその経験により、「自己否定感を得る」と話します。

「日本の子どもたちは学校に行くのが当たり前という環境にあります。でも、いじめなどの理由で不登校になると、その『当たり前』ができなくなり、『みんな大変なはずなのに行けない・行かない自分はだめな人間なんじゃないか』という否定感を得ることにつながるんです」

不登校経験者の多くが「自己否定感」を抱えているということを前提に、朝倉さんは、今回の調査には、当事者と当事者以外に向けてそれぞれ発信する意味があると言います。
「当事者に向けては、不登校経験の苦しさを持つ人たちに『あなただけじゃない』と伝えたいと思っています」

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最終更新:6/20(木) 9:50
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