ここから本文です

八村塁、英語を母国語としない学生への対応力が決め手…明成高・中村校長がゴンザガ大進学秘話

6/20(木) 9:04配信

スポーツ報知

 米プロバスケットボールNBAのドラフト会議は20日(日本時間21日)に行われる。ゴンザガ大で活躍し、日本人初となる1巡目指名が確実視される八村塁(21)は18日、会場となるニューヨーク入り。連載の第3回は、明成高の中村勝彦校長(65)がゴンザガ大進学の秘話を明かした。

【写真】デカイ2人とも!ダルビッシュとの豪華2ショットを公開

 八村の名が世界に知れ渡ったのは高校2年時、2014年8月のU―17世界選手権だった。1試合平均22.6得点で得点王を獲得。その後ゴンザガ大、アリゾナ州立大などいくつかの米大学から連絡が来るようになった。中でも最も熱心だったのがゴンザガ大。中村校長は「バスケの強豪校であることはもちろん、インターナショナルな学生が多く、塁のように英語を母国語としない学生への対応が非常に適切です。また、1クラスの平均の学生数が20数名で、指導が丁寧。さらに(所在地の)ワシントン州のスポケーンは、治安がよくて暮らしやすいことに好印象を持ったのではないか」という。本人に迷いはなかった。

 だが、文武両道を求められる米国で“文”の壁は高かった。全米大学体育協会(NCAA)には特待生になるための基準があり、SAT(大学進学適性試験)で数学と英語の試験をクリアする必要があった。高3の4月から集中的に勉強をスタートし、英語は米国人の先生、数学は担当教員を中心にマンツーマンで指導。夏休みには帰省時も米国人の先生がついて行き、貸し会議室を借りて英語を勉強したこともあった。土曜日の練習前の午前中や夜にも残って勉強した。テキストで自主学習を進め、インターネットで過去問を取り出して学習するなど真剣に向き合い、「勉強も熱心だった。答えを間違えた時には『ぼくはこう考えたんです』と自分の意見をハッキリ言えるところがあった」という。

 3年生の10月に1度、ゴンザガ大を訪問。チームは「バスケットの技術、能力は問題ない。言葉をどうするか」と考え、ゴンザガ大では家庭教師をつけ、練習後や移動の飛行機内でも毎日英語を勉強させた。フュー監督が八村の英語を「1年目は10%しか分からなかった。2年生になって40%。3年生なった今は100%通じる」とコメントしている。夢に向かって一切の妥協をしない、ひたむきな姿勢が成長を生み出した。(取材・構成=小林 玲花)

最終更新:7/18(木) 7:43
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事