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日本独自の文化「ターミナルデパート」を巡る(知られざる鉄道史紀行)

6/19(水) 11:10配信

DANRO

東京最古のターミナルビル

ところが、話はここで終わりません。いわゆる「百貨店」が併設されたターミナルビルとしては、1928年に白木屋分店が出店した五反田駅、より本格的なものとしては1931年に松屋浅草支店が出店した東武浅草駅が東京初とされますが、それよりも前に建設されたターミナルビルが、都電荒川線三ノ輪橋停車場で現役で使われているのです。

今は「梅沢写真会館」という名のビルは元々、都電荒川線の前身となった私鉄「王子電気軌道」が1927年に開業した「王電ビル」で、本社ビルと商店街を兼ね合わせた原始的なターミナルビルでした。

当時の写真には「デパート」の文字が見えますが、ビルの中にどのような店舗があったのか定かではありません。それでも、ビルをくぐる通路に並ぶ商店街には、開業当時の雰囲気が今も色濃く残っています。

(著者プロフィール)
枝久保達也 (えだくぼ・たつや)
鉄道ライター。鉄道のまち埼玉県大宮市で、上越新幹線より早く、東北新幹線より後に生まれる。大手鉄道会社に11年勤務の後、鉄道ライターに転じる。専門は東京の都市交通史。江東・江戸川を走った幻の電車「城東電気軌道」の歴史を探っている。

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最終更新:6/19(水) 11:10
DANRO

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