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記録的な猛暑でも惣菜パンだけが売れた理由は…

6/19(水) 12:03配信

日本食糧新聞

2018年の記録的な猛暑でも、惣菜パンの売上げは落ちることがなく増加した。基本的にパンの需要は、気温が高くなると減少する傾向にあり、25度を超える「夏日」を境に、30度を超える「真夏日」、35度を超える「猛暑日」と高温になるにつれ、人々はパン食を敬遠する。唯一の例外が惣菜パンだ。猛暑でも好調だった直接的な要因は、熱源を使う炊事を避ける傾向が顕著になったことが挙げられる。

こうした中、山崎製パンは夏場に需要が落ちるパンの中で、例外的に高温になっても需要が安定している惣菜パンの販売を強化する。夏場の惣菜パンの販売強化は、6月1日にコロッケの中身をパン生地で包んで揚げた「まるでコロッケ」を発売。

さらに、同品や「まるごとソーセージ」「カレーパン」など同社の主力惣菜パンを「パングルメ」シリーズとして展開。店頭では「パングルメ」コーナー展開を提案し、夏場に強い「惣菜パン」を訴求することで、パン売場の活性化させ小売業の売上げ拡大に貢献する意向だ。

「猛暑でも売れる」とは別に、少子高齢化などの影響で、パンの需要がほぼ横ばいから微増減で推移する中、惣菜パンは成長を続けている。背景には、女性の社会進出によって相対的に家事にかける時間が減少しており、食事においてもより時短・簡便のニーズが高まっていることがある。

また、世帯数の少人数化による個食化の進行などにより、「1食完結型」で2~3日の消費期限を持つ調理パンの価値が評価されていることも要因のようだ。

さらに、スマートフォンの普及で、若年層の片手はスマートフォンに奪われることになった。自分の興味があること以外の消費を極端に絞る傾向が強い若年層の増加で、食に関する関心の低い層が増えており、手を汚すことなく、ワンハンドで食べることができる惣菜パンは、ライフスタイルの変化で今後、さらなる成長が期待できる。

日本食糧新聞社

最終更新:6/19(水) 12:03
日本食糧新聞

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