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独自取材!22歳の”民主の女神”最後の戦い

6/19(水) 17:10配信

テレ東プラス

今回は、中国本土の影響力が強まる「香港」と「台湾」。香港では、「民主の女神」と呼ばれる女性に密着。

さらに「天安門事件」参加者への取材などを通し、現地の民主化運動の最前線を伝える。

「民主の女神」が語る香港の今

1997年にイギリスから中国に返還され、「一国二制度」のもと発展してきた香港が、今、大きく揺れている。先日メディアでも大規模なデモの模様が大々的に報じられた香港で、いったい何が起きているのか...。香港で民主化運動を行うアグネス・チョウ(周庭)さんを取材。

香港返還の直前に生まれたアグネスさんは、15歳の時、初めて社会運動に参加。彼女を一躍有名にしたのが、2014年に起きた大規模デモ「雨傘運動」だ。

行政長官を民主的な選挙で選ぶことを訴えたデモの先頭に立ち、「誰もが立候補できる選挙を!」と声を上げたアグネスさんは、“民主の女神“と称えられた。しかし、このデモは目的を果たせぬまま終焉。その後も民主化グループへの圧力は強まるばかり。現在22歳になった彼女は、当時の心境を「絶望」と語った。

今年6月、彼女は再び街頭に立っていた。訴えたのは「逃亡犯条例の改正案」の撤回。香港で捕まった容疑者を中国本土に引き渡せるようにするこの改正案は、すなわち香港の誰もが中国本土に収監される可能性があることを意味する。この改正案に反対し、街を埋め尽くした市民の数はなんと103万人。“最後の戦い“という思いでこのデモに参加したアグネスさんだが、彼女の前に巨大権力が立ちはだかる。

キーマンが伝える「天安門事件」の真実

中国の民主化運動の歴史に暗い影を落とす「天安門事件」。1989年6月4日未明、中国・北京の天安門広場で、民主化を訴えた市民と中国人民解放軍が衝突。市民の犠牲者は3千人とも1万人とも言われるが、今も中国国内ではメディアなどに対する規制が行われ、事件の詳細は明らかにされていない。事件から30年を迎えた今、事件のことを知らない学生も増えている。

中国本土の影響力は台湾にも。台北の「自由広場」には、天安門事件を象徴する「戦車男(戦車の前に立ちはだかる名もなき青年)」をバルーンで再現したオブジェがある。この日、そのオブジェを見学していた一行が。実は、天安門事件の参加者たちだ。中でも王丹さんは当時の学生リーダーの1人で、民主化運動を主導していた。

だが事件後は、中国当局から最重要指名手配され逮捕。6年にわたる獄中生活の末、アメリカへ亡命した。30年の時を経ても中国の民主化を訴え続ける彼は、台湾にも同じ状況が起こり得ると警鐘を鳴らす。

6月4日、天安門事件を追悼する集会に迎えられたのは、林栄基さん。彼は香港で知る人ぞ知る「銅鑼湾書店」の店長だった人物。中国で「禁書」とされる共産党の批判本の販売や出版まで手掛けていた林さんは、中国当局に狙われ、8ヵ月もの間拘束された過去がある。香港で「逃亡犯条例」が現実味を帯びてきたため、今年4月、台湾に移り住んだという。「中国は私に容赦などしない。今度は合法的に逮捕できるから」と怯える林さん。今、中国本土の支配から逃れるため、香港から台湾に移り住む人が急増している。

~「日経スペシャル 未来世紀ジパング」より

テレ東プラス

最終更新:6/19(水) 17:10
テレ東プラス

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