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「彼はもっともタイガーっぽい選手だ」同僚選手やコーチが語る“超人”ケプカの強さ

6/19(水) 18:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

メジャーの大舞台になると必ずリーダーボードの上位に顔を出し、消えない存在。そして、確実に優勝争いに加わり、他をパワーと正確性で圧倒しながらやっつけていく危険な存在だ。ゴキブリのようにしつこく、サイボーグのように淡々と表情を変えずにアタックしてくるケプカ。

本人は自身のことを至って普通の人間だと思っているようだが、他の選手からすれば、何かを超越した存在として目に映っていることだろう。どんな状況でも動じることなく、目の前のやるべきことを確実に遂行し、目的を達成する超人。最強だった頃のタイガーは、ケプカ以上の超人だったことは間違いないが、彼らのメンタルの強さには共通点はあるのか? 実はこの2人、メンタルコーチに心理学者のジオ・バリエンテを付けている。

「彼らの思考はとても深い。それは彼らのスピーチや言葉の使い方、態度や信念などに現れている。心理学的に言うと、ブルックスは最もタイガーっぽい選手だね」

バリエンテが言うには、ケプカにとってゴルフはもともと「オヤツのようなもの」だったという。曽祖父も父も野球選手であり、幼少の頃から野球に親しんでいた彼にとって、父のように野球選手になることが夢だった。そんな彼にとって、ゴルフは野球ほど真剣にやろうとするスポーツではなく、「2番目に好きな子とデートするようなものだった」と米国ゴルフダイジェスト誌の記者に語っている。

もともとケプカにとっては「野球ほど真剣にやらなくてもなんとかなるスポーツ」だったのだろう。そして、人生の生業を野球選手ではなく、プロゴルファーに絞った時に、ゴルフに必要な技術力と体力を徹底的に身につけようとしたのだと思う。

きっと彼なら、米国の下部ツアーなどに出ながら、PGAツアー選手へと昇進する道もあっただろうが、あえて彼は様々な環境でプレーする必要のあるヨーロピアンツアーに身を置き、不慣れな環境でいろいろな経験を積みながら自身を鍛錬し、将来大舞台で活躍できるように、コツコツと技術や精神力の強さを築き上げてきたのだ。

来月には今年最後のメジャー「全英オープン」が控えている。1951年以来、2回目の北アイルランド・ロイヤルポートラッシュでの開催となるが、彼のキャディのリッキー・エリオットは、ここポートラッシュで生まれ育ち、ゴルフを学んだローカルボーイ。ほとんどの選手たちにとって未体験コースである状況の中、コースを誰よりも熟知しているキャディを持つケプカは、最強の武器を携えてメジャー5勝目に挑む。

大泉英子

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最終更新:6/19(水) 18:30
みんなのゴルフダイジェスト

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