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日本選手権で9秒台決着 男子100メートル好成績が続く要因は? 山崎一彦氏に聞く

6/19(水) 11:57配信

西日本スポーツ

 陸上の世界選手権(9~10月・ドーハ)の代表選考会を兼ねた日本選手権(西日本新聞社など協力)が27日から4日間、福岡市の博多の森陸上競技場で開催される。日本陸上競技連盟の山崎一彦トラック&フィールド・ディレクターは、現役時代に同競技場で開催されたユニバーシアード大会で金メダルを獲得し、福岡大監督時代にも何度も同競技場で指導した。東京五輪の出場にもつながる今大会。「ダイヤモンドアスリート」事業を手掛け、その1期生のサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)の育成にも携わった山崎氏が9秒台の争いに突入した男子100メートルを中心に見どころを語った。

【表】男子100メートル3強の経歴

■「よくこんなにそろったな」

 ‐博多の森の印象は。

 「これまでの経験では昼間のレースが多かったが、風が舞う。向かい風も吹くし、横からもくる。(決勝時間の)午後8~9時にどうなるか」

 ‐ユニバーシアード福岡大会では、同会場で金メダルを獲得した。

 「スタート前から風がバタバタしていた。あそこじゃなかったら日本記録が出ていたかもしれない(笑)。トラックはいいと思う」

 ‐サニブラウン、桐生、山県がそろった男子100メートルに注目が集まっている。

 「よくこんなにそろったな、というほどレベルが高くなっている。10秒0台や9秒台の選手が間近で走るのを見るのは、(迫力が)全然違う。速い選手は音も違いますよ」

■風良ければ

 ‐9秒台の可能性は。

 「風がそこそこ良ければ、見られるかもしれない。でも、注目は勝負。今年はみんな勝ちたいと思う。『勝つ』という価値がすごくある」

 ‐記録の出やすさを考慮し、日程も昨年までの3日間から4日間に変更し、ゆとりを持たせた。

 「(東京五輪や世界選手権の)標準記録も高い。一本一本きちんと走ってもらいたい。これだけレベルが上がっているので、予選から、かなり(力を入れて)いかないといけない」

 ‐サニブラウンが日本記録を更新。

 「サニブラウンは今一番、力があると思う。世界レベルに近い。走りはまだまだ粗いから、もっといける。目標は向こう(米国)で勝つとか、五輪や世界選手権でメダルを取るところに来ている」

 ‐サニブラウンは日本陸連の強化プログラム「ダイヤモンドアスリート」事業で関わった。印象に残っている出来事は。

 「(国際的な)感覚とか、勘が優れていた。オーストラリア合宿に行った時、電車の切符を自分で買って競技場まで行くように言ったら、『こっちですよ』と難なく移動していた。高校1年生で。『初めてだよね?』って聞いたら、『初めてです』って。落ち着いていると思った。ふてぶてしいくらい(笑)」

 ‐前日本記録保持者となった桐生も今季好調。

 「『速い』と言われてきたのが桐生だけど、このところ『強く』なっている。自分のメンタルをコントロールでき始めているし、トレーニングもうまくいっている。100メートルという距離を本当によく考えている」

 ‐昨年のアジア大会銅メダリストの山県は、大一番に強い。

 「今は調子が良くない。今季の走りは体の切れが少しないのと、体が大きくなりすぎているかなという印象。切れが戻ってくれば分からない」

 ‐3強のほか、自己ベスト10秒04の小池もいる。小池はアジア選手権2位の200メートルも強い。

 「今は100メートル型の走りとしていると思う。100にかけているんじゃないかな」

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最終更新:6/19(水) 12:08
西日本スポーツ

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