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新潟県で震度6強 県内に 津波注意報が出ないワケ/富山

6/19(水) 21:04配信

チューリップテレビ

 18日夜発生した山形県沖を震源とする地震で県内では氷見市と射水市で震度2をそれ以外の市町村で震度1を観測しました。
 この地震で新潟県から石川県能登沖にかけて津波注意報が発表されましたが、富山県の沿岸には出ませんでした。
 いったいなぜ?県内の断層への影響はあるのか専門家に聞きました。

 18日午後10時22分ごろ、山形県沖を震源とする地震があり、新潟県村上市で最大震度6強を観測しました。
 気象庁によりますと震源の深さはおよそ10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.8と推定されます。
 県内では、氷見市と射水市で震度2を観測。
 また、それ以外の13市町村で震度1を観測しました。
 この地震で北陸新幹線は上下線あわせて4本が一時、運転を見合わせ、最大で28分の遅れが出ましたが、県によりますとこれまでのところ、県内での被害は報告されていないということです。

 地質学を専門とする富山大学の竹内(たけうち)名誉教授。
 新潟・山形から神戸にかけての日本海側沿岸に集中している『活断層密集ゾーン』。
 今回、震源となった山形沖の活断層はこの一連の活断層の一部ではないかと見ています。

 ただ、県内の活断層への影響については…「ここで地震が起きたからといって、ここの密集ゾーンの中にある活断層がつられて動くということは今回の規模ではほとんど影響がない」(竹内名誉教授)

 今回、地震の規模を示すマグニチュードは6.8。
 そのため、県内の活断層への影響は「ない」といいます。
 「これが、マグニチュード7クラスになってくると、少し連動するとか、熊本地震のようなかたちで隣同士の活断層が動くことが考えられますけど、呉羽山断層はかなり離れていますので、直接の影響は考えられないですね」(竹内名誉教授)

 ただ、東日本大震災以降日本列島は地震活動や火山活動が活発化していることから油断はできないといいます。

 「今回の地震で呉羽山断層とか魚津断層とか直接の影響はないんですけど、日本列島という規模で考えたときには一連の活動期の中の活動だと考えられますので、県内の活断層あるいは近隣の石川とか長野県とかですね、そういったところの活断層が活動して大きな地震を起こす可能性は捨てきれない」(竹内名誉教授)

 一方、今回の地震で気になったのが気象庁が発表した津波注意報。
 新潟県や佐渡、石川県能登に出ましたが、富山湾の沿岸部だけは出ませんでした。
 海岸線に住宅地が広がる入善町の芦崎地区。

 「こちらの地区は、富山湾のすぐそばに住宅地があります。18日の地震では、津波注意報こそ出ませんでしたが、住民たちは不安な時間を過ごしました」(記者)
 「新潟って言ったらやっぱりここ近いから怖かったですね。次はって、」「津波が来たらどこに逃げようか話していた」(住民)

 入善町は県内で最も高い津波が起きると想定されていて、町は、ライフジャケットの購入を補助するなど対策を進めてきました。

 「私は2人暮らしですから、こういうもの(ライフジャケット)ですね。不安なものですから」(住民)

 今回の地震で津波注意報が出ませんでしたが、住民たちは安心できなかったといいます。

 「注意報とか警報でないで、突然くるとどうしようと思いましたね」
 「5メートル、10メートル上がれば必ず(水が)村の中入りますからね。不安です」(住民)

 伏木海上保安部によりますと富山湾沿岸部では地震による異常は確認されていないということです。
 しかし、どうして富山湾沿岸部だけ津波注意報がでなかったのでしょうか?竹内名誉教授は…。

 「国交省や地震本部がシミュレーションをやっていますが、佐渡や能登の間を通って富山湾のほうにくる(津波)はシミュレーションではほとんど無視できる量になる」(竹内名誉教授)

 津波は断層に対して垂直に発生する特性があり、今回の場合は、この二方向に進みます。
 その後、水深が深いところへ広がりながら進み、富山湾にも迫ってきますが、佐渡島と能登半島に遮られ、勢いは弱まるということです。

 「これからも富山県にとっては佐渡島以北で起きる海底地震の津波は今回と同じようなことになる」(竹内名誉教授)

 一方、津波注意報を出した気象庁は「地震の位置と規模から津波予報データベースの検索結果に基づき発表した」ということです。

 ただ、県内でも高い津波が襲ってくるケースがあります。

 それは…
 佐渡島から朝日沖にのびる『糸魚川沖断層帯』が動いたときのシミュレーション。
 県の想定ではマグニチュード7.6で富山湾沿岸に最大で5.7メートルの津波がくるとされています。

 「逃げ場がないというかここで起きるとやはり深い方向に伝わりますが、富山湾はずっと深いまま奥まで来ているので、強い高い津波が発生してそのまま伝わる、反復するということがありえる」(竹内名誉教授)

チューリップテレビ

最終更新:6/19(水) 21:04
チューリップテレビ

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