ここから本文です

<新幹線長崎ルート>与党検討委、月内の素案提示見送りか 参院選の影響考慮

6/19(水) 16:45配信

佐賀新聞

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)を巡り、与党検討委員会が6月中の整備方式素案の提示を見送るとの見方が広がっている。「新幹線整備を求めていない」として検討委の議論に反発している佐賀県や、今夏の参院選への影響を考慮しているため。見送った場合、参院選後に協議する見通し。

 複数の与党の国会議員によると、検討委内で「佐賀県との溝が埋まっていない中で、素案提示は得策ではない」「強行すれば参院選への影響が懸念される」などの意見が出てきているという。フル規格推進の議員は「(8月末の来年度政府予算の)概算要求に環境アセスメント(影響評価)を盛り込むためにも、与党の立場として早く素案を出すべき」としつつ、「6月中に提示するかどうかは(検討委の)委員長次第」と述べた。

 検討委の山本幸三委員長は18日、佐賀新聞社の取材に対し、6月中に提示するかどうかについて「知らない」とだけ述べた。国土交通省幹線鉄道課は「佐賀県の対応が変わらないままであれば、概算要求にアセス関連費用を反映させるのは難しいのではないか」との見方を示している。

 検討委は3、4月にかけて佐賀県、長崎県とJR九州の3社から意見聴取した上で、6月ごろに全線フル規格かミニ新幹線のどちらかで整備方式の素案を提示する方針を示していた。

 3者の意見聴取で、長崎県とJRは全線フル規格での整備を求めた。検討委は、佐賀県の財政負担軽減などを検討しながら協議を進めたい考えだったが、佐賀県の山口祥義知事は未整備区間に関し「県として新幹線整備を求めたことはなく、現在も求めていない」と主張。対面乗り換え(リレー)方式の長期化も「やむを得ない」と述べ、論議は行き詰まっている。

 長崎ルートは、武雄温泉駅で在来線特急と新幹線を乗り継ぐ方式で2022年度に暫定開業する。

最終更新:6/19(水) 16:45
佐賀新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ