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巨人36歳・中島 一軍昇格ビミョー空気を一発封印

6/20(木) 16:31配信

東スポWeb

 巨人が19日のオリックス戦(東京ドーム)に3―4で惜敗し、連勝は3でストップした。この日、再昇格したばかりのクックが誤算となったが、もう一人の“主役”は同時に二軍から上がった中島宏之内野手(36)だった。一時同点に追いつく2ランはうれしい巨人移籍第1号。ただ、新加入のベテランの昇格はチーム内部でも議論を呼んでいた。

 あと一歩及ばなかった。同点の8回から登板した故障明けのクックが一死満塁のピンチを招き、犠飛で痛恨の勝ち越し点を献上。9回二死一、三塁まで攻めたが、最後は丸が倒れて球場内は大きなため息に包まれた。復帰登板で敗戦投手となった助っ人右腕は、前夜の試合で右内転筋を痛め、この日出場選手登録を抹消されたマシソンに代わっての“前倒し昇格”だった。原監督は「もう1度、2度見てね」とクックについては多くを語らず「もう一本というところでしょうね」と攻撃陣に奮起を求めた。

 そんななか、最大の盛り上がりを見せたのは2点を追う7回だった。一死一塁から代打で登場した中島は初球の高めのボール球を叩き、右中間スタンド最前列へ。昨季まで在籍した古巣から記念の一発を放ち「届けー!捕らないでくれー!と思いながら走りました。すごくうれしい!」と直後は喜びを爆発させていた。

 それも無理はないだろう。開幕後は出場31試合で打率1割7分1厘、5月31日に二軍落ちとなった。主に右の代打として待機したゲレーロが2割1分1厘とサッパリで、この日代役としてチャンスが舞い込んだ。

 しかし、それでも中島の昇格はチーム内部に微妙な空気も生んだ。というのも、中島の二軍成績は10試合で打率2割(30打数6安打)、1本塁打、8打点。3割超の石川や北村らが控えるなかでの抜てきで「生きのいいのが他にもいるのでは?」と首をかしげる者も少なくなかった。その点、首脳陣はどう判断したのか。

 試合前に吉村打撃総合コーチに聞くと、ゲレーロの降格は「練習ではいいけど、試合で結果が出ていない。(二軍で)結果を残したらまた(戻す)という話をした」とし、中島については「やっぱり技術はあるし、ファームで若い選手とね。体も絞れて動きも良くなってきた」と説明。さらに、チームスタッフからは「若い選手を上げても、役割は右のピンチヒッター。出番があるかも分からないなら(石川、北村らを)二軍に置いたまま試合に出させた方がいい」との意見もあった。

 だが、本人をヨソに物議をかもした昇格劇は、ひとまずひと振りで“鎮圧”。指揮官は「いい形で戻ってきてくれましたね。(二軍で)正しく時間を使っていたと思いますね」とたたえ、中島も「今日は打とうと思ってたら、ボールを見て反応して打ちにいけた。その辺が変わった」と自信を深めた。

 新天地でいきなりドン底を味わったベテランは、この一発で上昇気流に乗れるか。

最終更新:6/20(木) 16:31
東スポWeb

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