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誕生から20年以上を経て衰えぬ『メン・イン・ブラック』人気の秘密とは

6/20(木) 7:07配信

CINEMORE

スピルバーグが気に入った原作コミック

 現在劇場で公開されている『メン・イン・ブラック:インターナショナル』で、シリーズ4作目となる『メン・イン・ブラック』。1作目が公開されてから、すでに22年が経過しており、息の長いシリーズとしてファンに愛されている。本稿では、記念すべき第1作『メン・イン・ブラック』を振り返り、その魅力を探ってみようと思う。

 まずはおさらい。”メン・イン・ブラック”、通称MIBとは、しばしば都市伝説で語られる極秘エージェントのことで、たとえばUFOを目撃した者を隠蔽のためにさらっていく……というような、政府の息は間違いなくかかっているが、正体はいっさい明かされないミステリアスな存在を指す。この都市伝説に注目したコミック作家ローウェル・カニンガムの『THE MEN IN BLACK』は1990年に発刊され、コミカルなSF解釈がウケて人気漫画となった。これを気に入ったスティーブン・スピルバーグが映画化権を獲得。自身の製作会社アンブリンでその映画化に取り組み、企画が動き出した。

 地球にやってくるエイリアンの滞在を管理し、その犯罪を取り締まる米国政府の極秘機関”MIB”のエージェントたちが奔走する物語。『アダムス・ファミリー』(91)のビッグ・ヒットで認められ、監督に抜擢されたバリー・ソネンフェルドは、この脚本には大いに魅了された。が、1点、引っかかったのは、舞台はほとんどがカンザスをはじめとする田舎町であること。エイリアンが人間社会に溶け込んで暮らすとしたら、何をしても目立たない大都会の方が自然ではないか? そこで主要舞台は田舎町から大都会ニューヨークへと変更されることになった。

バディ・ムービーの面白さを体現したベテランと人気者

 主人公はMIBのベテラン・エージェントKと、新人のJ。K役には『逃亡者』(93)でアカデミー助演男優賞を受賞した名優トミー・リー・ジョーンズ。コメディ初挑戦となった彼だが、“この映画に出たことで、二度と仕事をもらえなくなるかもしれないと思った”と笑って語る。

 相手役のJには『バッド・ボーイズ』(95)『インデペンデンス・デイ』(96)とメガヒット作に立て続けに出演し、飛ぶ鳥を落とす勢いだったウィル・スミス。ジョークはもちろん、アクションもたっぷり披露し、実質的な主役と呼んで差し支えない活躍ぶりだが、この時点ではジョーンズの方が役者としては格上で、クレジットの順も彼に先を譲ることになった。

 『メン・イン・ブラック』が成功した理由は、まずバディ・ストーリーを織りなした役者ふたりのコンビネーションにある。年長でシリアスなジョーンズと、お調子者でツッコミ上手なスミスの組み合わせは絶妙そのもの。”コメディ映画には面白い役者はひとりいれば良い“とソネンフェルドは語るが、ウィル・スミスはその役目をきっちり果たした。”ウィルのおかげで、私も面白いヤツと思われるようになったよ”とジョーンズは振り返る。

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最終更新:6/20(木) 7:07
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