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「悲しいニュースをさらに悲しく見せるアプローチはもうやめよう」堀潤氏が難民キャンプ報道で得たもの

6/20(木) 9:01配信

AbemaTIMES

■被災地で言われた「被災者らしい格好をしてないから映像で使えないよね、ごめんなさい」

 それは何も海外のケースだけではありません。被災地取材に行くと、「被災者らしい格好をしてないから映像で使えないよね、ごめんなさい」と言われることがあります。被災者だって笑うし、美味しいものを食べたいと思うのは当たり前のことなのに、それを許さず不謹慎だと言う大衆がいて、被災者にそんなことを言わせてしまうメディアや視聴者がいる。自粛した花火大会を再開したという話を感動的に伝え、消費しても、そもそも自粛する必要があったかどうかは問わない。だから僕の取材映像には笑顔で冗談を言い合うシーンも、ご飯を食べるシーンも入れるようにしています。その方が、現地に行ってみよう、応援してみようという気持ちになるのではないでしょうか。

 本当に伝えるべきものを伝えず、知るべきことを知らせず、センセーショナルなネタに安易に乗っかり、過剰にデコレートして何度も流す。そして人々が関心を持たないと嘆く。それこそメディア人たちの手抜きであって、多彩なアプローチを見せればいいというだけ。明るいニュースを増やせばいいという単純な話ではないと思います。


 『人に対して「こうするべきだ、あーするべきだ」で溢れるSNSではなくて、自分は「こうしたい、あーしたい」で満ちたタイムラインにしていきたい。』という僕のポリシーにもつながります。(12日、談)

■プロフィール
1977年生まれ。ジャーナリスト・キャスター。NPO法人「8bitNews」代表。早稲田大学グローバル科学知融合研究所招聘研究員。立教大学卒業後の2001年、アナウンサーとしてNHK入局。岡山放送局、東京アナウンス室を経て2013 年4月、フリーに。現在、AbemaTV『AbemaPrime』(水曜レギュラー)などに出演中。

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最終更新:6/20(木) 9:01
AbemaTIMES

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