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レクサス販売台数「150%増」。景気減速の中国で日本車がひとり勝ちの理由

6/20(木) 12:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

中国の自動車消費市場は2018年大幅に下落し、過去28年で初めてマイナス成長を記録した。

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中国自動車工業協会が6月12日に発表したデータによると、2019年に入ってこの状況はさらに悪化している。5月の生産台数と販売台数はそれぞれ184.8万台と191.3万台で、4月比で9.9%減と3.4%減。2018年5月と比べると、それぞれ21.3%減と16.4%減。非常に厳しい状況となっている。

しかし、販売台数マイナスランキングのなかで日本車は目立たない。むしろ販売台数を伸ばす車種が目立っている。

レクサスは150%増

5月の日系自動車メーカーの販売台数を見ると、現地企業との合併企業である東風本田は6万7844台で、2018年同期比で40.9%増。シビック、CR-VとXR-Vはいずれも1万台を超えている。

広汽本田も負けていない。5月の販売台数は6万5215台で、2018年比で25.1%増となった。

日産は、東風日産がSUVのX-TRAILを1万8365台売り、2.5%増。同じくQashqaiは1万3839台売り、20.5%増と売り上げを伸ばしている。

トヨタは中国では一汽豊田と広汽豊田の2社があるが、本田2社ほどの伸び率ではない。それでも10%増(一汽豊田)と1%増(広汽豊田)を達成した。

一方、海外から中国に輸入しているレクサスの5月の販売台数は約1万7000万台。2018年比で150%増という驚異的な増加を見せている。1月から5月までレクサスの販売台数は計約7万6000万台。2019年5月までで27%増を実現している。

マツダとスズキはプラス成長を達成できなかった。

白いTシャツ効果

日系自動車メーカーは、なぜ販売台数を伸ばすことができたのか。

中国の主要な経済メディア『経済観察網』で、「白Tシャツ効果」という言葉が登場したのは2016年。ファッションとして汎用性が高く、コストパフォーマンスの高い白Tシャツが経済の低迷期には流行する、と伝えている。

その上で、同サイトでは「日本車も(白いTシャツと)同様の特性を備えている」と分析している。過去10数年間、中国での日本車の販売台数と中国のGDPの推移の間には、反比例の関係を見て取れるという。

『経済観察網』は2006年以来のGDPを振り返り、日系自動車企業が生産した車種の販売台数と市場占有率(シェア)についてまとめている。GDP成長率がマイナスになった2008年、2011年、2012年、2015年、2017年には、日本車は2012年を除いて販売台数を伸ばしている。ただ、2012年に尖閣諸島(釣魚島)問題が起き、日中の緊張が高まった時期には販売台数とシェアを落とした。

例えば2008年はリーマン・ショックの影響を受けて中国のGDPも4.5ポイント下落したが、同年の日本車の中国における販売台数は174万台に達して、前年同期比15.23%増、シェアも25%上昇し、史上最高を記録した。

日本車はそれまで先行していたドイツ、アメリカ勢を引き離した。

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最終更新:6/20(木) 12:11
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