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今年世界の自動車賞を獲りまくるジャガー Iペイスはどこが評価されているのか?

6/20(木) 11:04配信

carview!

Iペイスが三冠。ジムニーの健闘にも驚かされた

毎年、ニューヨーク・モーターショーで最終選考結果が発表されるワールド・カー・アワードだが、今年は「ジャガー Iペイス(アイペイス)」がデザイン部門、グリーンカー(環境)部門、そしてワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの3部門でそれぞれ最高票を獲得した。いわゆるハットトリックである。

>>Iペイス フォト集<<

今年のワールド・カー・アワードには「マクラーレン 720S」がパフォーマンスカー、「アウディ A7」がラグジュアリーカーにそれぞれ選出された。また、大きな驚きだが「スズキ ジムニー」がワールド・アーバン・カーに選ばれた。ジムニーがデザイン部門でもノミネートされていたのも驚きだ。

何度も驚いたのはジムニーがアメリカなどでは販売されていないからである(スズキは2012年に北米四輪事業から撤退している)。それでも知名度を上げたのは和田智デザイナーの影響力なのだろうか? ちょっとした謎だ。

ともあれジムニー(スズキ)の2部門ノミネート、そして初受賞は喜ばしいことだ。会場に居合わせたスズキ四輪商品第二部のチーフエンジニア米澤宏之氏の感激もひとしおだったに違いない。

ところで、ワールド・カー・アワード2019のIペイスだが、私が選考委員を務める「ジャーマン・カー・オブ・ザ・イヤー2019」、そして今期の「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2019」と立て続けにタイトルを獲得している。実にこちらでもハットトリックを成し遂げていたのだ。

Iペイスは日本でも発売が始まったが、ここで改めてこのジャガーの電気自動車SUVがどんなクルマかを報告しようと思う。

理詰めのドイツには真似できない美学が評価された

2016年にこのクルマのプロトタイプが登場したLAモーターショーで私が受けた衝撃は尋常ではなかった。新鮮で格好が良かったのである。

4.7mのIペイスはフロントにパワートレーンを持たない電気自動車故に、ショートノーズで結果的にキャブフォワード、すなわちキャビンが前方にレイアウトされている。さらにAそしてCピラーが強く傾斜して小さなグリーンハウスを形成しており、新しいSUVクーペを形作っている。また、標準でも20インチの大径タイヤ、テスト車のようにオプションの22タイヤで引き締まったサイドシルエットを得ている。

まさにチーフデザイナーのイアン・カラムの“理詰めはでない”美学が見られると同時に、ダイナミックな印象を見る者に与えているのだ。

例えば高いウエストラインや、大きく寝かされたCピラーそして小さなリアウインドウなどはドイツブランドのSUVでは視界の悪化が問題になりNGだ。しかしイアンは、ジャガーのモットーである「グレース(Grace)優美さ」を優先。その結果、どこから見てもジャガーに見えるこのIペイスが完成したわけである。

一方、レザーとアルミから成るインテリアは上質そのもの、さらにクラシックなレイアウトとモダンなデジタルディスプレイが巧みに組み合わせられており、わずかな時間のコクピットドリルですぐに慣れる。ドライバーを含むパッセンジャーが前寄りに位置するキャブフォワードレイアウトなのでキャビンは広々としており、リアシートも大人3名乗車が可能だ。トランクルームは通常で約650L、最大で1450Lの容積を持つ。

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最終更新:6/20(木) 11:04
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