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【特集】大阪湾に“300万枚のレジ袋“ 有料化、分解...脱プラスチックに向けた企業の取り組みは?

6/20(木) 18:07配信

MBSニュース

6月28、29日に開催されるG20大阪サミット。話し合われる議題の1つが、レジ袋などのプラスチックごみの規制です。最近の調査では大阪湾に沈むものだけでその重さは大型バス1台分の15トンに上ることがわかりました。世界中が注目するプラスチックごみ問題、解決の糸口を探りました。

漁で引っかかるレジ袋

午前5時半、大阪の泉佐野漁港から次々と漁船が沖に繰り出します。船を進めること20分、目的地の漁場に到着しました。漁師歴30年の岡田壮史さん(50)が行っているのは底引き網漁です。鉄の爪のついた鉄枠を海底に沈めて船で引っ張ると、海の底にいた魚や貝が驚いて出てきてそれを網で捕まえる漁法です。この日は、ヒラメやカレイ、シラサエビなどが獲れ、中には夏が旬のハモも。1時間に何度も沈めては網を引きあげますが、よく見ると…爪に引っかかっていたのは泥にまみれたレジ袋です。爪に絡まっているため、手で取り除いてから網を引き上げる、その繰り返しです。

「スーパーの袋やね、主に。泥が一緒に網の中に入って、そのまますくって泥だらけになってしまう。魚が傷んだり、仕事への影響もある」(漁師 岡田壮史さん)

死んだ生物の体内からプラスチックごみ

海に沈むプラスチックゴミのレジ袋。近畿地方など12の自治体が構成する関西広域連合がその現状を去年11月に調査した結果、なんと大阪湾の海の底には300万枚ものレジ袋が沈んでいることがわかったのです。入り組んだ大阪湾の地形が、海底にゴミが蓄積する要因の1つだといいます。

「かなり少なく見積もって300万枚。大阪湾は閉鎖海域なのでたまりやすい状況はあるが、大阪湾だから特に多いわけではなく、沿岸の人口に比例する。人が多ければ(プラスチックごみも)多く流れ出す」(大阪湾を調査した 大阪商業大学 原田禎夫准教授)

こうした海洋プラスチックごみ問題は、日本に限ったことではありません。去年、インドネシアでレジ袋などを大量に飲み込んだマッコウクジラが見つかるなど、死んだ生き物の体内からプラスチックごみが見つかるケースが相次いでいます。さらに、長期間漂い続けたごみは紫外線や波で砕けて微細な「マイクロプラスチック」となります。小さな生き物が体内に取り込んで、それを食べた魚や人間の健康にも悪影響が及ぶと懸念されているのです。

「我々がコントロールしきれないくらいプラスチックを大量に使っている。ですので、一番大事なのはこれ以上海に流出させない、使用量そのものを可能な限り減らしていくことが大事」(大阪商業大学 原田禎夫准教授)

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最終更新:6/20(木) 18:07
MBSニュース

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